薄煕来事件から、「本丸は周永康じゃね?」と言われてきましたが、遂に到達。
■軟禁?の周永康氏、汚職1兆円超か 「死刑相当」と香港誌
汚職の額が一兆円を超える、とか。
ガセをリークして、追い詰めているだけかもしれないけど、まぁ歴史的にみると、「ない」とも言えない話でして。
■劉瑾 wiki
劉瑾の財産は処刑後に没収されたが、『二十二史劄記』によれば、没収財産は金250万両、銀5,000万両、その他無数の珍宝があり、当時の明朝歳入の10年分に相当するものであった。
ちょうど一ヶ月前には、こんなニュースも。
■中国軍ナンバー2党籍剥奪 習指導部 軍掌握へ賭け
習近平氏が中国のトップに就いたのが、2012年11月。今で二年弱。
「汚職追放!」を錦の御旗にしているけど、結局は権力闘争でして。
「二年経って、力をつけた!」と見るべきなのか、「二年経っても、まだ政権が安定しない」と見るべきなのか。
さてさて。
しかし、昔なら内々で処理してしまうところを、こうして白日の下にさらけ出す必要があるのが、習近平氏の権力基盤が弱い証拠なのかな?
就任当時から、江沢民氏の後ろ盾があるわけでもないし、共産党青年団という基盤があるわけでもなく、権力基盤は脆弱とも言われてました。
むしろ、濃い色がない(権力を持たないから)から選ばれた、なんて分析する人もいたくらい。
自民党政治でも、党内に有力な支持者(派閥)がいない首相ほど、国民に訴えるような大胆な政策を実行していたりして、まぁ、それと同じなのかな~。
しかし、こうも激しい権力闘争をした結果として、「汚職のない共産党に生まれ変わりました!」なんてことがあるわけもなく。
庶民的とされていた、前の温家宝氏まで、
■中国の温家宝首相一族が巨額蓄財、総額27億ドル以上=報道
という、有り様でして。
(これも、どこまで本当か分かりませんが、その後の、
■NYタイムズ紙に中国から「ハッカー攻撃」 蓄財報道影響か
という報復があったことからすると、まぁ、数字はともかく、多かれ少なかれなんでしょうな)
10年後の世代交代の際に、今回粛清された派閥から、相当な巻き返しがあるのではないかと思ってしまいます。
■牛李の党争 wiki
■新法・旧法の争い
前の胡錦濤氏は、大人しかったなぁ~と遠い目をしてしまうくらい、習近平氏がトップに就いて以降、近隣諸国との軋轢が絶えませんな。
経済大国となり自信をつけた、という面は否定出来ないのですが、逆に言うと、強く出なくては内に示しがつかない証拠にも思えたり。
習近平氏、10年持つのか。
持ったとして、中国、どうなっているんだろうな・・・・・。