年を取ると、いろいろなことが厄介になりまして。
ファンの人が、実写のオープニングを、敢えて漫画のキャラに置き換えるという、逆輸入をしたくなるほどに人気があるのは知りつつも、・・・・・まぁ、なんとなく億劫で手を出していなかったドラマ版「アオイホノオ」。
一話を見始めたら、面白くてね~。一気に全部見てしまった。
なるほど、熱狂的なファンも生まれたわけだ。
ドラマという時間も金も制約がある中で、製作者サイドが、原作への思い入れたっぷりにつくっているのが映像からビンビンに伝わってきました。
主演の柳楽優弥さんは、一時期、不安定な感じだったけど、修羅場をくぐって逆に良かったのか、ここまでコメディーを演じられるとは。
まだ若いから、二回目のカンヌも・・・・・さすがに男優賞は無理でも、縁がありそう。
他のキャスト、特に庵野秀明さんと愉快な仲間たちは、「なるほど」という感じ。
個人的に最も笑わせてもらったのは、矢野健太郎さん。
どのシーンでも、大爆笑させてもらった。(特に自転車のシーンが秀逸)
ストーリーは、原作の枝葉を払って、焔モユルが、漫画家を目指したり、アニメーターを目指したり、右往左往する青春の懊悩に絞った、という感じ。
違いと言えば、原作よりも、ドラマの方が、庵野秀明さんに対するライバル心は強烈かな? ここらへんは、ドラマとして、分かり易くしたんだろうな。
まぁ、仕方ないとは分かるんだが(原作が終わっていないので)、ラストが、ちょっと強引だったね。
特に、津田ヒロミ、どこに消えた?
もしかして、最初から津田ヒロミは、焔モユルの妄想だったの?
それでも、「くさいな~」とは思っても、庵野秀明さんがモユルにサインをもらいにきたシーンは、酒も入っていて、涙が出てしまいました。
「アオイホノオ」漫画の感想。
■島本和彦「アオイホノオ 13」読了
アオイホノオ Blu-ray BOX(5枚組) | ||||
|