荻上チキさんのセッション22を聞いていたら、原一男監督が出ておりまして、いろいろと映画のお話をしていました。
で、「ゆきゆきて、神軍」は、見てないなと、せっかくの拝見。
うわぁ・・・・・・。
「アクト・オブ・キリング」や「ルック・オブ・サイレンス」を見て、「日本では撮れない映画だよな」と思っていたけど、ちゃんと、日本にもあったね。
無知って、恥ずかしい・・・・・。
二作品の感想。
■今さら見た「アクト・オブ・キリング」の感想
■まさかの続編「ルック・オブ・サイレンス」の感想
「アクト・オブ・キリング」は、加害者側のお話し。
「ルック・オブ・サイレンス」は、被害者側のお話し。
この、「ゆきゆきて、神軍」の独創的なところは、戦争犯罪を糾弾するというのがメインなんだけど、それを調査する奥崎謙三氏は、前科持ち。
なんだよ、この被害と加害の糾える縄の如し。
で、この奥崎謙三氏の個性が強くてね。
■奥崎謙三 wiki
殺人を犯して、「昭和天皇パチンコ狙撃事件」「天皇ポルノビラ事件」「田中角栄に対する殺人予備罪」といった事件を起こしている。
天に唾する行為など屁とも思っていない。
いや、「天に唾する行為」の結果として、「自分は先生と呼ばれるようになった」と、自慢しているくらいでして・・・・・。
まぁ、つまりは、S2機関搭載型です。(又吉イエス氏も、同型のエンジンを積んでいると思われます)
外部からの情報・倫理・基準を必要としない論理的永久機関で動いている。
そんな人を、戦争犯罪の調査に向かわせるのだが、行く先々で、「ガチンコファイトクラブ」以上のガチンコな騒動が起こるわけでして。
まぁ、戦争という組織的な狂気に対して、個人の狂気で対抗しているのでしょうが・・・・・。
で、最終的には、元上官への怒りから、たまたま応対に出た、元上官の息子に発砲 → 殺人未遂で逮捕という衝撃。
今なら、「過激な映画をつくるため、キ◯ガイをけしかけて、人を傷つけた」という批判で、絶対に公開されないだろうなぁ。(当時も、もめたようです)
こちらのサイトでは、この映画について詳述しております。
■ゆきゆきて神軍
が、文章読んでも、アレな空気感までは、やはり伝わってこない。
字や写真では、どうしても奥崎謙三氏の凄さは伝わりません。
動画でなくては、成り立たないのです。
そんなわけでして、ご興味を持った方は、是非、映像で御覧下さい。
ジェームズ・キャメロン監督の作品とは違う次元で、新しい映像体験が出来ることと思われます。
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