2014年6月29日日曜日

「中国の地方都市が初デフォルト」だそうで

中国、地方政府でデフォルト 当局が9省で134億円確認
調査によると、9省で今年3月末までに返済期限が到来した借金のうち、計579億3100万元は借り換えなどで対応した。ただ全体の1%強に当たる8億2100万元は期限が過ぎても返済できなかったという。9省の具体名などは明示せず、期限が過ぎた後に何らかの形で返済を終えた可能性もある。
だそうで。

ここらへんが詳しかったり。
中国の地方都市が初デフォルト 運悪く巻き込まれる韓国

どうしても、世界で二位の経済大国から、中国に追いぬかれて三位に転落してしまったこともあり、日本国内では「ざまぁみさらせ」という意見が方々で見られますが、でも、どんなもんなんでしょうか?

大したことないのか、大したことあるのか。


特に「何らかの形で返済を終えた可能性もある。」と書かれているところからすると、もう全部処理が終わったので、公表に踏み切った、というところなのかな? と思ってしまいますが。(今のところ、中央には資金が潤沢にあるようですから)


以前、理財商品がデフォルトになった際は、
 「ミステリアスな“第三者”の登場」

 米メディアがそんな紹介をしたのが、1月に中国で高利回りの金融商品「理財商品」に返済不能(デフォルト)の恐れが生じた際、全額買い取りを申し出た謎の投資家だ。

 理財商品はシャドーバンキング問題の焦点。10%近い高利回りをうたい、投資資金をひきつけてきた。デフォルト懸念が報道されると、名前も明らかにされない「第三者の投資家」が突然現れ、事なきを得るという不可解な展開となった。

不可解な投資家、不自然な統計「最大のリスクは中国」 G20「影の銀行」改革どこまで
なんて展開がありまして、「おいおい、タキシード仮面かよ。またはフェニックスの一輝か・・・・」と思ってしまいましたが、今回も「謎の投資家」が尻を拭ったのか?


夕張が破綻した際は350億の赤字だそうで。
それと比べると、9都市で134億となると、大したことないような・・・・・。(経済の質が違うから、単純な比較はできないでしょうけど)


ただ、報道の自由がある国じゃないですからね。公表されたのが、「9都市で134億」とすると、さて、それ以外にあるんだか、ないんだか。

「All You Need Is Kill」は、マゾゲー


先行上映の「All You Need Is Kill」を見てきました。

正直なところ、「日本人が原作」というところで見てきましたが、すっかりハリウッド映画でした。(まぁ原作は未読なんで、比較はできませんが)


物語はタイムリープが重要な設定になっているんですが、「時をかける少女」でもお馴染みの舞台装置です。
最近でも「スペースダンディ」で、やっていましたね。

そんな感じで、日本ではポピュラーですが、アメリカだとどうかな? 珍しい設定だから、あっちでも受けたのか?
(あぁそうだ、「バタフライ・エフェクト」があったね。でも、やっぱり、タイムリープは、そんなには使われないのかな?)


タイムリープものですと、やはり「どうして、時間が何度も戻るの?」と、「どうしたら、この円環から抜け出れるの?」ということが大事ですが、以下、ネタバレですが、「タイムリープはエイリアンが起こしていることなので、戦争に勝って親玉を殺す」ということで、物語の進路がはっきりします。

が、このエイリアンが強い。なかなか戦争で生き残れない。
何度なく世界やらアメリカやらを救っている主人公のトム・クルーズですが、とにかく死にまくる。

戦場でも死ぬし、訓練でも死ぬし、いろいろなところで死にます。

それを見ていて思ったのは、「あぁ、これ、マゾゲーだ」。

マゾゲーを簡単に説明しますと、「難易度が非常に高く、簡単に死ぬゲーム」。むしろ、「何度も死んで、攻略法を見つけるゲーム」のことです。
「All You Need Is Kill」は、まさしく、コレ。

物語の中のトム・クルーズは、人間が滅びるかもしれないという危機の中で、未だに自己保身に走るような、有り体に言うと「クソ野郎」なんですが、これが、何度も死ぬことによって、戦士として成長していきます。

絵としては、ハリウッドのSF大作だなーという感じですが、この徐々に成長していく筋は、日本っぽいですね。

「この終わりなき日常を生きる」というのは日本らしいけど、「終わりなき戦争を生きる」というのは、アフガン戦争・イラク戦争に、いまだに引っ張り回されているアメリカ人にも、受け入れやすかったのかな? とも思いました。(ありがちな論評ですが)


そんで、最終決戦なのですが、輸血が必要な事故にあっていながら、その後、ピンピンしているのは、それはどうかな? と思ったのは、私だけ?

で、その後も、猛スピードで走る飛行機にぶら下がって、そこから弾き飛ばされた後も、元気に走り回るっているので、「うーん、ハリウッド映画・・・・・」と興冷めするシーンもありましたが、まぁ、ここらはお約束ということで。

ラストも大団円。
まぁ安心して楽しめる映画でした。


2014年6月28日土曜日

「アナと雪の女王」を見てきて

今更ながら、アナと雪の女王を見てきました。

伊集院光さんが、この作品に言及して、ちょっと話題になっていましたが、まぁ、あんな感じで言いたくなるのも分からんでもない。

別に、つまらなかったわけではないですが、
「アナと雪の女王」成功の裏には、ディズニーの現場主義体制への大改革があった
こちらの記事からも分かるように、みんなで意見出し合ってつくったから、問題点はない。でも、突出した個性というものは、あんまりないかな・・・・・。

以下ネタバレ含む、です。

「生真面目な責任感の強い姉」と、「自由奔放で、いささかチャランポランな妹」という構図とか、最初は喧嘩している男女が徐々に惹かれ合っていくところとか、実は悪い王子様とか、愛が呪いを解き放つとか、雪だるまの妖精オラフとか、まぁ、ありがちですよね。

もちろん、面白いんだから、個性なんか要らんじゃん、とも言えるんですけど。
(物語が飽和状態の現代で、ある程度、ヒット作を目指そうとすると、最大公約数的で、万人にすっと入り込むものになってしまうのは、致し方ないんでしょうけど)


しかし、こんだけヒットしましたからね。続編あるでしょう。

おそらくは、「姉さんが魔法が使えるようになった秘密が、今、明かされる!」てなストーリーだろうね。
で、秘密を知るための旅の途中で出会った男性と、恋に落ちて、いろいろあって、最後は「ありのままで、いいんだよ」というオチになると予想。


後は、このヒットを受けて、間違った予想のもとに、日本製のミュージカルアニメ映画をつくろうと考える人も出てくるだろうな。
その動きを知ったら、映画会社の人は、刺し違えてでも、止めさせるべき。

やっぱり、ハリウッド、さらにはディズニーではミュージカルのノウハウがあるから作れるのであって、いきなり日本人がやれるとは思えない。

恥をかくだけだろうな、きっと。

(吹き替えの3D版を見たんですけど、「歌」は、うまくはめ込めていたとは思えなかった。もともと英語なのに、無理やり吹き替えているということもあるだろうけど、日本語ってミュージカル向かないんじゃないかな? どうなのかな?)


どうでもいいオマケの感想としては、雪だるまのオラフの声が「ピエール瀧」さんだったこと。

お馬鹿な深夜ラジオをやっていた時代を知っている身からすると、まさか、ここまで出世するとは。(NHKの朝ドラにも出ていたしね)