続編というかリボーンというかリスタートというかリブートというか
見たことがない人でも、テーマ曲は聞いたことがあり、「あぁ、ゴーストバスターズの曲ね」と分かるくらいに知れ渡っている作品です。
1も2も見たことがあるはずなのですが、幼少期のことなので、ほとんど内容は忘れています。
が、1980年代のアメリカ映画らしく、とてもワクワクする映画だったのは、なんとなく覚えています。
で、今作。
■映画「ゴーストバスターズ」最新作予告編が公開されるも大ブーイングを受けるなど賛否両論
個人的には別段気にならなかったのですが、あんまり予告編(前評判)は、良くなかったですね。
さて、実際見てみました。
まぁ前作は、ほとんど覚えていないので、比較はできないので、純粋に今作の評価になるのですが、・・・・・・うーん。
少なくともワクワク感はなかったですね。
単純に私が年を取ったのか、作品のレベルがイマイチだったのか・・・・。
隣の隣にカップルがいて、女性(20代前半?)は、けっこう声を出して笑っていたんですよ。
なので、自分(男性)の肌には合わなかっただけなのかね~。
あらすじ
主人公の女性は、大学教授。終身雇用の権利を得ようと必死になっている最中。
そんな大事な時期に、幽霊を退治して欲しいという、珍妙な依頼を受ける。
そこで、かつて友人と書いたオカルト本が出版されていることを知る。
「これはマズイ」と、直ぐに旧友に抗議へ。
未だに幽霊の存在を信じている旧友は、聞く耳を持たず。
そこで、幽霊退治の依頼を仲介してやるので、出版を撤回してもらうように持ち掛ける。
大喜びの旧友と一緒に、主人公は依頼主のところへ向かうのであった・・・・・。
女性による女性の為の映画?
敢えて女性四人組、さらに中年。
全盛期のキャメロン・ディアスの美貌に頼っていた「チャーリーズ・エンジェル」なんかと比べると、「どの層を狙っているんだ!?」と不安になるような布陣。
男に媚びるような作品はつくらん! という製作者の意図が透けて見えます。
昨今のブロックバスター映画なら、ゲップが出るくらいにCGが冒頭から尾っぽまで詰まっているのですが、この作品は、女性たちの掛け合いにも時間が割かれています。
ここらへんも、女性の観客を意識した配合なのかな?
ネタバレ
で、まぁネタバレです。
幽霊退治(ゴーストバスター)なんて、権威には相手にされていない世界。
そこに従事する人間というのは、現代では女性こそが相応しいということなんでしょう。
女性主人公たちを大学(権威)から追い出すのは、男だったし。
他に登場する男たちも、(作品がコメディということもあって)どれもこれも、一癖二癖あり。
その中で、重要な役割を担う二人の男性。
一人は、彼女たちの補佐。
マッチョの美男子だけど、脳みそからっぽ。
電話の応対も出来ないような、ダメダメ。
戦力になるどこか、足を引っ張るタイプ。
もう一人は、幽霊を現実世界に解き放つ黒幕。
ネクラの童貞こじらせ小デブ。
この重要な二人は、物語の途中で合体してしまう。
「イケメンもキモメンも、どっちも女の敵じゃーい」ということなのか?
で、この男が霊界と現世の壁に穴を開け、ニューヨークは幽霊で大パニックに。
警官や軍隊(ものの見事に、男性ばかり)が出動するが、まったく役に立たず。(踊るだけ)
結局、ゴーストバスターズチーム(全員女性)の活躍によって、世界は救われる。
・・・・・・男尊女卑ならぬ、女尊男卑だねー。
ラストで友情を取り戻し、二人の女性の髪が白髪になってしまうのは、老化のメタファーとも捉えることが出来るわけでして、いろいろあったけど、新しい研究施設も手に入って、仲良しの女性四人で、これからもガンバロー的な終わりは、「年を取っても、女だけで仲良く。もう男になんか頼らないし、男の面倒を見るのもやなこったい」という、まぁ、現代女性の願望につながっているようにも見えます。
娯楽映画なので「政治性」というものが前面に押し出されているわけではないし、無理にほじくり出す必要もないのでしょうが、どうも、イマイチ楽しめなかったせいで、そこらへんに原因があるのかな~などと思ってしまいますが、所詮、屁理屈です。
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