ゲームにしろ、アニメにしろ、ドラマにしろ、「新機軸だな!」と唸らされるモノには、そうそう出会えないものです。
どうしても、二番煎じ、焼き直し、過去作のマイナーアップデート、金と手間を掛けて派手にしただけ・・・・・・等々に陥ってしまうもの。
まぁ、お約束パターンでも、ちゃんとつくっていれば、それなりに楽しかったりしますが。
で、「ザ・コンサルタント」。
ネタバレ(?)になりますが、主人公は自閉症という設定。
黒人やアジア人のヒーローがいるのだから、「自閉症のヒーローがいてもいいじゃないか!」ということなのでしょう。
ハリウッドらしい挑戦には頭が下がります。
で、自閉症の子供が、どうやって会計士&暗殺者になるかと言うと、オヤジのスパルタ教育。
「うーむ、大丈夫か? それで?」と、自閉症に詳しくない素人の私でも思ってしまいます・・・・・・。
ここらへんは、物語のジレンマだよね。
「自閉症のアクションヒーローをつくろう!」となると、どうしても無理な・非現実的な設定を経なくては成立しないわけで、結果として、「それは、ない!」どころか、「それは、ダメ!」というエピソードを差し込まなくていけなくなるわけで、良くも悪くも、ハリウッドすごいね、と思わざる得ない。
日本だったら大炎上だろうなぁ・・・・・。
「みんな違って、みんないい」という観点をアクション映画においても成立させる為の、「必要悪」であり、「そこはフィクションだから、優しい目で見ようね」ということで。
で、映画ですが。
当初は謎だったシーンが、後半において一つの糸に集約していく過程は、なかなかお見事。
(まぁ、財務省局長からのネタバラシは、仕方ないとは言え、ちょっと興ざめだったし、そもそも、あんた、部下に、回りくどいことさせたねー)
けど、この手は二回目は無理でしょうから、続編は大変だろうなぁと今から心配してしまいます・・・・・。
映画チラシ ザ・コンサルタント ベン・アフレック | ||||
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