2016年3月31日木曜日

深作欣二監督「宇宙からのメッセージ」



「さよならジュピター」で、「うーん」な気分になり、さて、もう一つ「宇宙からのメッセージ」。

(「さよならジュピター」の感想。■スターウォーズも新作が出たので「さよならジュピター」を見る)

youtubeの予告編だけでも、お腹いっぱい。

だって、千葉真一(サニー千葉)さんが「万死に値する」だよ。

しかも、「宇宙暴走族」という、このネーミング。

本編は、そこから推して知るべしの連続。


一応ストーリーとしては、ガバナス帝国(ガバナンスが凶悪というイメージをかき立てたかったのだろう)に支配されたジルーシア人(「自由」をもじった?)。
反抗の為に、8個の「聖なるリアベの実」が選んだ戦士を探すという流れ。


下敷きは「里見八犬伝」なのね。

で、冒頭、8個の「リアベの実」が、己の意思でもって、大宇宙に散っていく。

だけれども、そのうち4つは宇宙暴走族と、その知人。

2つは、地球連邦の元将軍と、その召使いロボット。

1つは、ガバナス帝国の正統な王子。

最後の1つは、冒頭から登場していたジルーシア人。(大宇宙を探し回って、結局、直ぐ近くにいたという青い鳥)


・・・・・うーむ。

「リアベの実」、4つで、良くない? と思わないでも。
しかも、もらった8人(ロボット含む)全員が、活躍するわけでもないし。

千葉真一さん演じるガバナス帝国の正統な王子も、とってつけた感が、半端無かったものなぁ・・・・・。


そして、ラスト。
もともと、ガバナス帝国に支配されてしまった惑星ジルーシアの解放が目的だったのに、「リベアの実」に選ばれた戦士が、動力炉を攻撃してしまい、惑星は木っ端微塵。

故郷がなくなったので、みんなで新天地を探しましょう!

冷静に考えると、最初から、亡命なり移住を選択していた方が。
いや、逃げてもガバナス帝国が追ってくるか・・・・・。


まぁ、ストーリーもアレなんだが、「見てくれ」もアレでして。

だって、船外活動するシーンがあるんだけど、普通の人間が、平服のまま宇宙に出てしまうんだよ。

うーむ。
ただ、そこまでいい加減だと、「これはこれで面白いかも」と思えるから不思議なものでして。

ガバナス帝国皇帝の母親を、天本英世さんが演じているのだが(物語上、あんまり必要がない役なのだが・・・・・)、彼女(?)が座っている椅子なんか、ドクロのデザインだし。


とにかく、まぁ、そんな感じです。


宇宙からのメッセージ [DVD]
by カエレバ

0 件のコメント:

コメントを投稿