2014年7月10日木曜日

THE NEXT GENERATION パトレイバー/第1章


押井守監督が、ついにパトレイバーを実写化したということですが・・・・・。

個人的には、押井監督の実写って、正直、微妙。

あんま、期待できないなーと思っておりましたが、「第一章」見たら、
「アレッ、これ、楽しい」
と素直に面白く鑑賞している自分がいる。


傑作か? と言われると、今のところ、そういう作品ではないです。

肩の力を抜いて見られる感じで、「劇場版 パトレイバー2」とか、「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」のような、「な、な、なにが起こっているんだ?」と集中していないと置いて行かれるような難解さはなく、お気軽なコメディー。

現状では、かる~いテイストです。(来年には映画が公開ということなので、それがどうなるかは分かりませんが)


ただ、おっさん向けかな。

パトレイバー知らない人が見て、「おもしろい!」と見れるような作品ではないような気がします。
(ここらへんは、かつて流行った曲のカバーブームやら、往年の名作の続編が続々描かれているのと同じで、一番、人口が多い世代を狙ったのかな)


登場するキャラクターたちも、「NEXT GENERATION」と銘打っておきながら、かつてのアニメの性格を踏襲しつつ、ちょっと毒のある感じに。

意外と言えば、主人公「泉 野明」を受け継いだ、「泉野 明」。

押井監督、この手のキャラは苦手って、言っていたような気がします。実際、押井監督好みというよりは、漫画を担当していたゆうきまさみさんの好みが投影されているような外見、及び性格でした。(だから、「劇場版 パトレイバー2」では端役に押しやられていたけど)

が、今のところ、脳天気だけど真面目なお嬢さんという感じ。


このあたりに、今回はエンターテイメントに徹しようとする、押井監督の意気込みがあらわれているのかな?


正直まったく期待していなかったのですが、今は、続きが気になっております。



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2014年7月9日水曜日

「プレーンズ」見た


「カーズ」は傑作、「カーズ2」は佳作。
さて、その世界観を受け継いだ「プレーンズ」。

Amazonでのレビュー評価が微妙で、どうすっかな? と、ちゅうちょしていましたが、続編「プレーンズ2」もひかえているようなので、見てみました。


続編モノは難しいですね。

人気があるからシリーズ化されるけど、なんで人気があるかと言うと、初代の完成度が高いから。

で、最早、高いレベルで完結している物語に対して、余計な手をくわえなくてはいけないという、この宿命に打ち勝てずに、映画やゲーム業界は死屍累々。


「カーズ2」もつまらないわけではないですが、でも、「カーズ」で解決した問題を、無理やり引っ張り出してきたなーというのが、正直な感想。

続編モノにありがちな、「とりあえず画面は派手にしてみましたー、どうですか?」てな感じでしたよね。


で、「プレーンズ」は、飛行機を主役に据えて、仕切り直し。


さて、見た感想としては、Amazonのレビューがいまいち振るわないのも、理解できました。


詰め込めすぎなのか、一人一人(一機一機)のキャラクターが、いまいち浮き出てこないんだよね。
時間が90分ではなく、120分まで伸ばしたら、もう少しは深みが出たのかな?


でも、最大の問題点は、主人公が、パッとしないところかな?

「カーズ」では主人公のライトニング・マックィーンは、生まれついての天才。新人にしてチャンピオンを狙える力量を持つ。でも、性格は悪い。だから、友達もいない。

「プレーンズ」では、マックィーンとかぶらないようにするために、主人公のダスティ・クロップホッパーは機体としてはレースには向かない。でも、夢は持っているので、頑張って努力している。性格は良い。だから、友達もいる。


観客の共感を得られるように、という配慮でつくられた感じがする「プレーンズ」の主人公だけど、いまいち影が薄い。
ダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーよりも大人気のように、性格に難がある方がキャラとしては立ちがいいんだよね。


で、師弟関係も微妙に焼き直し。

「カーズ」で主人公の師匠となるドック・ハドソンは、かつては名レーサーと言われたけど、今はその栄光を隠して生きている。
で、「プレーンズ」での師匠であるスキッパー・レイリーは、噂では物凄い戦闘機と言われているけど、実は、それはつくられた伝説に過ぎない。

ここらへんも、かぶらないようにという配慮なんだろうけど、むしろ、この青二才を大人が導いていくというストーリーが重複しないように配慮すべきだったのではないかと思うが・・・・・。

最後のレースで、師匠のトラウマが解消されるという筋までも同じで、まぁ、物語のパターンなんて出尽くしてるのだから、ある程度は仕方ないのだろうけど、・・・・・・うーむ。


それに、「カーズ」だと、ラストのレースで綺麗に伏線を回収していくのが、見ていて、とっても気持ちいいんだけど、「プレーンズ」は、ちょっと無理があるような気がするんだよね。


で、最終的に優勝してバンザイー、なんだけど、すると、主人公のもともとの仕事である農薬散布に対して、最後の最後まで、フォローはなく。(レース中に、農薬散布の仕事が活かされる、なんてことはなく)
あんなのやってらんねー、という感じで終わったよね・・・・・・。いいんか、それで?


まぁもともと子供向きアニメなんだから、あまり難癖をつけるのも、なんですが。


2014年7月8日火曜日

靖国神社・日本大使館放火の中国人のその後

靖国神社・日本大使館放火の中国人、帰国後の生活困窮に嘆き節「両親と疎遠、半年収入ない」(1/4)―中国
靖国神社・日本大使館放火の中国人、帰国後の生活困窮に嘆き節「両親と疎遠、半年収入ない」(2/4)―中国
靖国神社・日本大使館放火の中国人、帰国後の生活困窮に嘆き節「両親と疎遠、半年収入ない」(3/4)―中国
靖国神社・日本大使館放火の中国人、帰国後の生活困窮に嘆き節「両親と疎遠、半年収入ない」(4/4)―中国

この記事って、「こういうことをすると、出る杭は打たれるで、要らぬ苦労をするぞー」という警告なのか、それとも、「これだけの愛国青年を、お前たちは、どうして見捨てておくのか!」という悲憤慷慨、どっちなんですかね?

掲載されたいたのが、北京青年報。wiki見ると、中国共産主義青年団の機関紙となっております。

だから、ある程度は政治的な意図があって掲載されているような気もするのですが、この翻訳からは、なんとも言えないですね。


とりあえず、個人的に感じたのは、物悲しさ。


安田浩一さんの「ネットと愛国」なんかでは、居場所がない人が国家という居場所を求めていく、という書き方をされていたように思いますが、この犯人から感じたのも同じ。

裁判で精神鑑定が求められたことからも、精神病かどうかはともかく、激情家なんでしょう。
震災に対して、積極的にボランティアに参加することからも、その性格が、よくあらわれていると思います。

でも、先天的なのか後天的なのか分かりませんが、その性格が災いして、世の中とうまく折り合いをつけることができないのかな? と推察。
だから、保釣運動(尖閣防衛)関係者ともうまくいかない。

2012年1月8日、劉強は日本大使館に火炎瓶を投げつけた。今回は逃げはせず、その場にとどまった。2分後に駆け付けた警官に取り押さえられた。ソウル中央地裁は、放火未遂罪で懲役10カ月の実刑判決を下した。

その日、警察で供述を録音していると、記者団がその様子を撮影に現れた。劉強は日本人記者を見つけると、笑顔で「謝罪」の二文字が書かれたTシャツを見せつけた。
これが、彼の人生の絶頂なんですかね・・・・・・。

まぁ、なんともです。

by カエレバ

2014年7月7日月曜日

ライフ「里山ウェブの時代」外伝を聞き終えて

外伝を聞き終えました。


リスナーの意見では、「里山化は反対」が多かったようで。

そんな中で、新日本プロレス新社長の言葉、「すべてのジャンルはマニアが潰す」が引用されていました。

もちろん、一般的にはマニアが業界を支えているものでして、それはそれで分かっているからこそ出てきた、厳しい名言ですね。


どのジャンルでも、「進化の行き着く先は死」ではないにしても、カルト化していくのはお約束でして、里山化という囲い込みには、先はないねーというのが現実。

でも、このご時世(今に限ったことではないでしょうけど)、囲い込みをしていかないと「お金がね・・・・・」というのも現実。

さて、どうしたものか?

で、ハイブリットという折衷案。
開きつつ囲い込む、つまりはフリーミアムで、どうにかならんかなーということで、徐々に「ライフ」自体について言及されていきます。(しかし、これだけ自己言及な番組も珍しいですね)

僕個人としては、アーカイブを有料でも、外伝の先行配信を有料化でも、いい着地点だと思いますけどね。


で、いつも「お金」と「番組」の関係について話されるけど、今回は、さらに、金銭面以外の裏方の事情なんかも話されて、これはこれで面白かったです。

視界の鈴木さんも、今は関西の大学勤務で、ご結婚されて、お子さんもいらっしゃる。
裏方の長谷川プロデューサーにしても、他にも番組を抱えて多忙。
そんな中で、ライフを続けていくのは大変、というお話。(年齢的にもね)

結局、本放送で、鈴木さんが「根性論の話をしているんじゃないよ」と否定した精神論に戻っていくという、皮肉。


津田さんは「いっそ独立したら?」と、かる~く提案をしますが、鈴木さんにしても、長谷川Pにしても、ライフだけで飯を食べていこうと思っているわけではない。

だから、斉藤さんの「力を抜いていたから続けられた」という分析も、なるほどなーと感心。


真面目な話をしつつ、この脱力感、「ゆるさ」がライフの長所ですからね。

誰かが継承すれば? というお話もなくはないですが、この「ゆるさ」を維持しているのは、司会の鈴木さんの力が大きいわけでして。

マネジメントに成功したとしても、ご本人のモチベーションが低下していく、または優先度が低くなってしまうと、ライフも終わっちゃうのかねー、と、いつかは終わりはあるのでしょうけど、ちょっと残念。

ここらへんは、「音楽で食っていく!」というスガシカオさんとは違うご事情がありますからね・・・・・。


ちなみに、本放送の感想は、こちら。
ライフ「里山ウェブの時代」本放送を聞き終えて

2014年7月4日金曜日

ライフ「里山ウェブの時代」本放送を聞き終えて

今さらながら、2014年06月22日放送の、ライフ「里山ウェブの時代」本放送を聞き終わりました。

スガシカオさんが、
DLでももちろん嬉しいのですが、ぶっちゃけDLだとほとんど利益がないんだ。おれらみたいにスタジオで徹底的に音楽を追い込むタイプは、制作費が全部赤字になっちゃう。CD買ってもらうと、かなり制作費が補えるので、次の作品が作れるメドが立つんだよね。
CD売れない音楽業界の負の連鎖だ
と言ったことを受けての、今回のライフ。


予告編から、「ネットがワクワクしなくなった」ということが話題になっていましたが、確かに言われてみると同感。(ただ、それだけ「日常化」してしまったことなので、致し方ないと思いますが)

「ワクワクしていた時代」を思い返すと、ネットとはちょっと離れるのですが、新海誠さんが「ほしのこえ」でデビューしたことを思い出します。高品質な30分アニメを一人で作り上げたという事実は、けっこう衝撃でした。

パソコンの高性能&低価格化は、ついに生産手段を万人に解放することに成功した! マルクスの夢が、ここに実現したのだ!! ハラショーと、僕個人も驚きました。

しかし、こうして誰もが高性能なパソコンを持つことが簡単になり、さらには発表の場が多く存在している社会が出来上がってみたら、埋もれていた才能が世に出やすくなった反面、コンテンツのデフレ化が促進。

コンテンツを制作する側からすると困ったことですが、コンテンツを受容する側からすると、経済状況に関係なく、平等に手にすることができるという、これまた、「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」というマルクスの夢が実現している!

これで労働から疎外されていた人類は幸せになれる・・・・・と、なっていないのは、スガシカオさんの発言から分かる通り。


そんな訳で既存のシステムがうまく回らなくなった現状で、どうやって、クリエイターに適正な金額を還元していくか? という問題が話し合われました。

この問題って、マスコミでも言われている話で、「雑誌が売れない、新聞が売れない」ので、取材の質の確保し難くなった、なんてことも。


アマゾンやらグーグルによって、低価格への競争が加速する中で、この「質の維持」を、どうするか?

いろいろな事例を出演者の方々が発表していくうちに、最終的には「コンテンツは複製できる」。
でも、「コミュニケーションは複製できない」という意見に集約されていきます。

なんつーか、この話って、地方の先細りするお店に、コンサルタントがするような提案だなーと思わないでも。(「モノ消費」ではなく、「コト消費」で勝負しろってことなんだろうな。現況下において、大企業に対向するには、それしか残されていない証拠でしょうけど)


で、司会の鈴木さんは、これを、どうシステムに組み込んでいけるか? ということに対して、実際に、マネタイズに成功している津田大介さんからのお答えは、
「寝ないで働け!」
というもの。

それを聞いた鈴木さんは、珍しく、ちょっと怒りましたね。
何と言っても「文化系トークラジオ」ですからね。そんな「体育会系」の話をされても、という感じだったんでしょうね。


この「体育会系」な意見に対して、編集者の柳瀬さんは、好意的。簡単に言うと、「お前ら、売る努力している側のことも、考えてくれ」って、ところでしょうか?

それに対して、作る側の、海猫沢めろんさんなんかは、「オレたちゃダメ人間だから、こういう仕事しているのに、営業まで求められても困る」という感じ。


まぁ、なかなか難しい話ですなー。

昔であれば、クリエーターはつくる、営業はそれを売る、という役割が明確。
というか、物理的に、限界があった。

でも、今は、「営業」「コミュニケーション」する手段が豊富にある。

それこそ、極論ではあるけれども、TwitterなりFacebookなり、いろいろ駆使することで、寝ないで必死に営業活動を延々とすることも可能。

クリエーターであっても、ある程度のファンサービスが求められる。そうじゃなきゃ、結局は、グーグルとかアマゾンとかの大企業の手のひらの上で、消耗戦にさらされてしまうよ、ということなんだろうけど。

いいものをつくれば、自然と売れる! なんてものは、幻想でしかないのだろうから、仕方ない側面はあるのだろうけど。


とりあえず、外伝は、まだ聞いてないので、これから聞いてみます。

文化系トークラジオ ライフ

by カエレバ

2014年7月3日木曜日

花沢健吾「アイアムヒーロー14」



14巻、読了。(15巻が出ているのに、今どき14を読んだのは、電子書籍で読んでいるので)

相変わらず、丁寧なストーリー展開…………と書くと褒め言葉ですが、物語は、ゆっくりと進んでいきます。

まぁ大したものなのは、ゆっくり進んでいるけど、退屈にはならない。

ここらへんが、作家の腕ですね。


で、噛まれてもZQN(感染者、ゾンビ)にならない秘密の一端が、また開示されたような感じですが、まだまだはっきりとは分からないです。

が、なんとなく、村上龍さんの「ヒュウガ・ウイルス」あたりと同じオチかなーという気がするけど。
つまり、その人間の精神、大げさに言えば魂が関連している、という感じ。


それで思うのは、最後の最後には、主人公の英雄には、比呂美と藪の、どちらかを選ばなくてはいけなくなるんじゃないかな?
そこらへんがクライマックスなるんじゃないかなー、と読んでいますが、さて、どうなることやら。


で、実写映画化だそうですが…………。

アイアムアヒーロー : 人気ゾンビマンガを実写映画化 大泉洋、有村架純、長澤まさみ出演

大泉洋さんが主人公というのは、ちょうどいいところですね。

しかし、藪が長澤さんで、比呂美は有村さん。
どちらも美人すぎるような……………、まぁ華がないエンターテイメントがヒットするわけないので、仕方ないんでしょうけどね。


それよりも、映画公開までに原作が終わるとは思えず。
どんなストリーで、どんなラストにするのか、そっちの方が楽しみですね。


原作者としては納得いかなくても、映画として面白ければ、それでいいとは思うのですが(が、原作を無視して、結果として原作以上に面白くなった作品は、なかなかないよね)、たんに、「世界中でゾンビものが流行っているから、日本でもつくるかー!」てな気分でつくるのでなければいいですが。


アイアムアヒーロー 14 (ビッグコミックス)
by カエレバ

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2014年7月2日水曜日

藤沢周「オレンジ・アンド・タール」


次に何を読もう? と本を探していて見つけた「オレンジ・アンド・タール」。

作者の藤沢周さんは、「ブエノスアイレス午前零時」を読んだことがあります。
これは、手放しの名作。

で、「オレンジ・アンド・タール」は、オードリーの若林さんが激賞しています。
若林さんも、たまに出てくるダークな一面が好きです。

なので、けっこう期待して読んだのですが・・・・・・、うーん、もう、こういう青春小説は、受容できない年になってしまったんだなぁと痛感。


本書は、2つの作品が掲載されているのですが、裏表の関係。

前半は、自殺した友人のことに悩む高校生の物語。

後半は、その高校生が崇拝していた二十代の青年、トモロウの物語。


前半では、時に哲学的なことを吐く、ミステリアスなトモロウのキャラが、際立っていました。


暴走族にスケボーで突っ込んだことを高校生から賞賛されると、
「いや……俺は、ただ、自殺しようと思ってただけだぜ」
藤沢周「シルバー・ビーンズ」
という感じで煙に巻いて、いっそう尊敬の念を集めたりします。

が、その半面、「なんで、この人、こんな生活しているんだ?」という謎が残ったまま。


それが、後半の小説で明かされるのですが、以下ネタバレですが、……………大学からドロップアウトして浮浪者のような生活をおくっているのは、県議会議員をしている父親への反発という、安っぽい動悸。

「もうちょっと、あるだろう・・・・・」と思ってしまったけど、まぁ、でも、読んでいるうちに思ったのは、「リアル尾崎豊って、こんなもんなのかもな」ということ。


まぁ尾崎豊はかっこいいけどねー。

でも、実世界においては、そうはいかないです。
父親なり社会への反抗を気取っているようで、第三者から見れば、単なる甘えの裏返しにしか見えない。

まぁ物語では、最後には父親の世界から脱したようだけど、その一連の流れに対して、どうにも共感は出来ない四十前の夜です。