登場人物が、ほぼ黒人で占められているけどアメリカ(世界)で大ヒットした「ブラック・パンサー」。
で、登場人物が、ほぼ黄色人種で占められているけど、やはり大ヒットした「クレイジー・リッチ!」。
原題は「Crazy Rich Asians」。
邦題からは「アジア人」が省かれているのは、まぁ、日本向けには妥当とは思いますが、それにしても、時代を象徴しているタイトルですなぁ。
これが、「ヨーロッパ人」や、「アメリカ人」だと、当たり前。
「アフリカ人」だと、「いやいや、無理があり過ぎる」。
「中東人」だと、「遺体を酸で処理で消滅」という感じの「クレイジー」になるもんなぁ・・・・・。
アジア・・・・というか中国(中華系)の勢いという時代性を如実にあらわしているのですが、ただ物語自体は、成金趣味を笑ったりはしているけど、「個」よりも「血族」を重視する「アジア的」な価値観を、一概に「悪習」とするわけでもなく、アメリカ的な女性の生き方を過剰に称揚するわけでもなく、まぁバランスが取れているというか、中華圏でのヒットを狙っているというか。
オーソドックスな「嫁姑バトル」と、「アジア(中華)」対「アメリカ(欧米)」や「金持ち」対「庶民」といった「異文化の衝突」を軸にして話は進んでいきます。
で、最終的な「オチ」にしても、一旦は恋人のことを考えて、アメリカ女性が身を引くことを選んだものの、むしろ、その滅私奉公に、自らの人生と重ね合わせるものを感じて(←おそらく)姑も折れるという形で、中華とアメリカの融合という、「誰も傷つかない」ような気がするハッピーエンド。
重箱の隅をつつくと、そりゃ、「あれはどうなった?」「これはどうなる?」と思わないでもないですが、まぁ、これくらいの方が、見やすいよね。
それにしても、「嫁姑バトル」がメインとは言え、男性にしろ女性にしろ、どちらの家庭も父親が完全不在なところが、これもアジア的なのだろうか?
それとも現代的?
それとも現代的?
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