2018年10月22日月曜日

韓国版というかNetflix版というか実写版「人狼」の感想


人狼が実写化されるのはなんとなく耳にしていたけど、昨日、Netflix立ち上げたら、「人狼」が一番最初に表示されて、もうNetflix限定コンテンツなのね、しかも韓国なんだ、どれどれ見てみましょう、と、そのまま拝見。

リメイクが成功することは稀なんで、そんなに期待しないで見たのですが、・・・・・やっぱり、「こんなもんね」というのが正直な感想。

絵のクオリティーは、「テレビ映画以上、ハリウッド大作映画以下」という感じで、なかなか見応えアリ。

特機隊の装甲なんかは、もう少し重量感が欲しかったものの完璧。
ハードボイル調の役者たちの演技も十分。
アクションも決して安っぽくない。

だけれども、アニメ版にもあった冒頭における暴動シーン。
過激派の「セクト」が、隊列を組む機動隊に向かって野面で銃を発泡するのを見て、「なんじゃこりゃ!? 地下組織が、そんな公道で堂々と警察と戦闘するって、どういうこと?」と戸惑ったが、その後の展開からすると、「この映画は、こういう映画です! アニメとは違いますよ」という宣言と見るのが正しいのだろう。

これを、「あり!」とするなら、楽しんで見れるのだろうけど、・・・・・その割には、妙に原作を意識して、グレーなシリアスから逸脱できてないあたりが、中途半端と言えば中途半端だったなぁ。

実写版は、特機隊と公安の暗闘をクローズアップして、アニメ版以上に、組織間の駆け引きを物語の主軸に持ってきている。
しかし、国家に従属する2つの組織が、どうして縄張り争いしているのか、アニメ版も、そんなに説明があったわけじゃないけど、そこを持ち上げるなら、やっぱり、もうちょっと理由が必要だったのでは? と思わないでも。

また権力闘争の結果として、登場人物たちは騙し騙され、二転三転するわけだが、これもなんか、分かりづらかった。まぁ、これは僕の酒量と理解力の問題でもあるのだが。

とは言うものの、そんなに期待していなかったこともあって、テキトウには楽しめました。(実写版「攻殻機動隊」ほどの、「ガックリ」感はなかったです)



おまけの感想


実写版「人狼」は、近未来の韓国が舞台。
中国の台頭に対抗すべく、日本が軍事力を高め、国際環境が不安定化。
それに対応すべく、北朝鮮と韓国は、五年後の統一を約束。

で、強国の誕生を恐れた諸外国が、韓国に圧力をかけて、不景気が到来し、国内の治安が悪化。その対策として、特機隊が生まれた・・・・・ということなのだが、「統一と分断」に対する韓国人の願望やら思い入れが垣間見えますなぁ。
中村トオルさんが出ていた「ロスト・メモリーズ」を思い出しました。

by カエレバ

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