シリーズの仕切り直しになる「スパイダーマン ホームカミング」。
まぁ、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でも、チョイ役で登場していたので、アベンジャーズを下敷き・背景にした作品になるとは分かっていたけど、とりあえずのウリは、「アイアンマン」との共演。(上のYou Tubeのサムネイルだって、「二人の共闘シーンが満載」な感じよね)
別に「アイアンマン」が嫌いなわけではないが、第一作から、こういう奇手を放り投げてくるのは、いかがなものか? などと思いたくもなるが、現状の映画では、ヒーロー同士がクロスオーバーするのがスタンダードであり、単体の世界観を後生大事にするほうが異端になってきたからなぁ・・・・・。
なんて思っていたけど、正直なところ、アイアンマンは、そんなに出てこなかった。(完全にミスリードを誘っている宣伝方法には、人によっては、いろいろと言いたいことがあるとは思いますが)
スーパーパワーを持っているとは言え、一高校生に過ぎない主人公のピーター。
そこに、歴戦の勇者であるアイアンマンをかませたら、全部の仕事とられちゃうだろ? と思っていたら、そこは、まぁ製作者側も熟知しておりました。
アイアンマンは、あくまでも、主人公にとって、「指導してくれる教師」であり、「憧れる英雄」であり、「いつかは肩を並べて、そして超えるべき父親」という役割に徹していました。
もっとも、トニー・スタークは、品行方正とは言えないキャラなのに、新人ヒーローの指南役というのは、なんだか違和感がないこともないのだが、・・・・・・、しかし演じているロバート・ダウニー・Jrも、もう50過ぎ。
最前線で戦っている方がおかしいのであって、まぁ、本当なら、もう後ろで控えている「偉い人」くらいが、ちょうどいいよなぁ・・・・・。(実際、やっぱ老けたね。今回は、ピーター役が少年なだけに、いっそう顕著)
他に「上手だな」と思ったのは、こういう映画って、主人公が足し算で強くなっていくのが定石で、実際、トニー・スタークから、異次元のスーパースーツをもらった主人公のピーターは、その使い方を覚えたり、ズルをしたりで、ストーリーの進展と共に、戦闘力をグングンと伸ばしていくのだけれども、終盤になって一転、一気に引き算へ。
自らの肉体と頭脳に頼るしかないシチュエーションと対峙することになり、戦闘力の低下と反比例して、主人公のヒーローとしての成長が描かれており、グッと来るものがありました。
ラスボスが中小企業のオヤジという、スケールの小ささにもかかわらず(逆に言うと、今後の伸び代?が残っている)、主人公とは抜き差しならぬ因縁があるという味付けも絶妙で、仕切り直しの第一作としては、お見事でした。
・・・・・・・まぁ、美少女ヒロインが、主人公から幾度もひどい目にあわされても(主人公の本意ではないけれども)、好意を維持し続けているという
「スパイダーマン:ホームカミング」オリジナル・サウンドトラック | ||||
|
0 件のコメント:
コメントを投稿