2014年11月26日水曜日

荒川弘「銀の匙 12」を読んで



今更ながら「銀の匙」12巻を読んだんですが、・・・・・・展開が早いですね。

なんだこりゃ。


11巻まで、一話一話、丁寧に密度濃く進んでいたのに、12巻から、突然に早足になっちまったね~。
どうやら、13巻で高校を卒業させて終わらせるような感じね。


作者のご家族がご病気になった、というから、その関係なんだろうけど。


これまでの展開を台無しに、というほどではないけど、もったいない。

現代日本における農業という厳しい現実をしっかりと描写しつつも、個性あるキャラクターたちに夢を持たせて、いきいきと、盛りだくさんで描いていただけに。


しかし、なんで、終わらせるんだろう?

「一年生で終わらせる予定を、無理やり編集部が引き延ばしているんじゃないの?」という意見もあるようだけど、新キャラが、わざわざ登場しているところからすると、作者としては、やっぱり二年生、三年生と続けるつもりだったんだろうけど。

なら、とりあえず、二年に上がる前に、「八軒君のおかげで、成績が上がったわ。ありがとう。これからも、よろしくね、チュッ」てな感じで、御影がホッペにキスをして、八軒が鼻血を出して「第一部 完」(昭和の人間の発想)という流れで、とりあえず終わらせて、またお時間が出来たら、第二部を開始するという方法もあっただろうに。

アニメ化、実写化もしているのだから、出版社としても、急いで終わって欲しいなんて思わない気がするけどね。

まっ、所詮は、勝手な推察。実際のところは、いろん事情があるんでしょうな・・・・・・。


それにしても、もったいない。

12巻も、これはこれで面白いんだけど、それだけに「うーん、残念」と思ってしまいます。

銀の匙 Silver Spoon 12 (少年サンデーコミックス)
by カエレバ

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