「実写版が製作決定!」というニュースが発表された段階で、「
ようやく見ました。
うーむ。
興行収入としては、まぁまぁだったみたいですね。
そこから言えば、「成功」なんでしょうね。
(実写版「ガッチャマン」は、興行収入、ダメだったみたいだし)
だから、僕なんかが「うーん」と思ってしまう箇所についても、ある意味、全部、分かってやっているんだろうな。
ルパン三世の難しいところって、彼は怪盗とは呼ばれるけど、端的に言うと、「泥棒」。
社会的には悪い存在。
そんな彼を応援したくなるようなストーリー展開にしなくてはいけないわけで、基本的には「強きを挫き弱きを助く」。
が、「ルパン三世」の良いところは、思想性や政治性がないところ。だから、怪盗ではあるが、ねずみ小僧のように、盗んだものを貧民にばらまくようなことはしない。
あくまでも、ムカつく金持ちや権力者から奪い取り、ルパンが気に入った庶民や弱者を助けるだけ。
ここらへんに爽快感があるんだろうけど、さて、この実写版「ルパン三世」。
どうやって、泥棒である「ルパン三世」に、観客の共感を持たせようとしたのかと言いますと、親しい人間を殺されたので、仇討ちという展開。
しかも、その親しい人間というのは、盗賊の親玉。
まぁ物語の中では、「良い盗賊」で、おさまっているようだけど、・・・・・・・うーむ。
これって、共感得られるのかな?
僕は、ちょっと、冷めてしまった。
で、その後のストーリー展開は、僕の子供時代の映画みたい。
敵の大ボスは、要塞の中で、ふかふかの椅子に座って待っているって、・・・・・・今時?
モヒカン頭の敵とかも、テンプレだな。
で、オリジナルの味方キャラにも、特別深みもなく。
それに、唐突に登場する味方ハッカー。
これはきっと、消し忘れだね。
おそらくは、当初、もっと活躍する予定だったんだろうけど、脚本が変更していくうちに、「どうでもいいキャラ」になったんだろうな。
で、ルパンのライバルで、最大の味方というマイケル・リーの安易な裏切り&安易な和解。
伏線なく唐突に訪れる危機と、お涙ちょうだいの自己犠牲でもって解決。
豪華さを演出する為に、盗品の売買を衆人環視の中で行うとか、その他諸々、すべてが懐かしい・・・・・。
とにかく、興行収入としては、十分だったのだから、ある程度分かり易いキャラ設定・展開・演出・風景等々、すべて製作者の意図通りで、かつ成功だったのかもね。
・・・・・褒めるところしては、ルパン三世を演じた小栗旬さんは、ちゃんとルパンでした。
「えぇ、全然体型が違うじゃん」と言われた峰不二子を演じる黒木メイサさんは(「ヤマト」での演技が評価されたのか!?)、どのシーンを切り取ってもビッチ臭のする美しさを見せていて、「なんで、こんなにルパンは峰不二子に執着するの?」という謎に、その美貌が、答えになっていたような気がします。(ちょっと褒めすぎ)
ルパン三世 Blu-rayコレクターズ・エディション | ||||
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