2015年2月23日月曜日

おれは「ルパン三世」だぞ、ということで実写版見ました




「実写版が製作決定!」というニュースが発表された段階で、「 そんな装備で 大丈夫か?」と多くの人に心配された「ルパン三世」。

ようやく見ました。

うーむ。

興行収入としては、まぁまぁだったみたいですね。

そこから言えば、「成功」なんでしょうね。
(実写版「ガッチャマン」は、興行収入、ダメだったみたいだし)

だから、僕なんかが「うーん」と思ってしまう箇所についても、ある意味、全部、分かってやっているんだろうな。


ルパン三世の難しいところって、彼は怪盗とは呼ばれるけど、端的に言うと、「泥棒」。

社会的には悪い存在。

そんな彼を応援したくなるようなストーリー展開にしなくてはいけないわけで、基本的には「強きを挫き弱きを助く」。

が、「ルパン三世」の良いところは、思想性や政治性がないところ。だから、怪盗ではあるが、ねずみ小僧のように、盗んだものを貧民にばらまくようなことはしない。

あくまでも、ムカつく金持ちや権力者から奪い取り、ルパンが気に入った庶民や弱者を助けるだけ。

ここらへんに爽快感があるんだろうけど、さて、この実写版「ルパン三世」。

どうやって、泥棒である「ルパン三世」に、観客の共感を持たせようとしたのかと言いますと、親しい人間を殺されたので、仇討ちという展開。

しかも、その親しい人間というのは、盗賊の親玉。
まぁ物語の中では、「良い盗賊」で、おさまっているようだけど、・・・・・・・うーむ。

これって、共感得られるのかな?
僕は、ちょっと、冷めてしまった。


で、その後のストーリー展開は、僕の子供時代の映画みたい。

敵の大ボスは、要塞の中で、ふかふかの椅子に座って待っているって、・・・・・・今時?

モヒカン頭の敵とかも、テンプレだな。

で、オリジナルの味方キャラにも、特別深みもなく。

それに、唐突に登場する味方ハッカー。
これはきっと、消し忘れだね。

おそらくは、当初、もっと活躍する予定だったんだろうけど、脚本が変更していくうちに、「どうでもいいキャラ」になったんだろうな。


で、ルパンのライバルで、最大の味方というマイケル・リーの安易な裏切り&安易な和解。

伏線なく唐突に訪れる危機と、お涙ちょうだいの自己犠牲でもって解決。


豪華さを演出する為に、盗品の売買を衆人環視の中で行うとか、その他諸々、すべてが懐かしい・・・・・。


とにかく、興行収入としては、十分だったのだから、ある程度分かり易いキャラ設定・展開・演出・風景等々、すべて製作者の意図通りで、かつ成功だったのかもね。


・・・・・褒めるところしては、ルパン三世を演じた小栗旬さんは、ちゃんとルパンでした。

「えぇ、全然体型が違うじゃん」と言われた峰不二子を演じる黒木メイサさんは(「ヤマト」での演技が評価されたのか!?)、どのシーンを切り取ってもビッチ臭のする美しさを見せていて、「なんで、こんなにルパンは峰不二子に執着するの?」という謎に、その美貌が、答えになっていたような気がします。(ちょっと褒めすぎ)

ルパン三世 Blu-rayコレクターズ・エディション
by カエレバ

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