LDH層だけではなく、作品の妙なテンションの高さにほだされて、一部の好事家にも
冒頭から、主人公コブラが敵である九龍グループに捕まっているという、なかなか目を引くシーン。
このような状況に陥った経緯を時間を遡って説明されるのですが、コブラが率いる山王連合会の分裂やら、他のSWORDチームの壊滅などが語られ、非常に分かり易いピンチ。
「ここから、どう立て直す?」と期待していたら、どこで情報を仕入れたのか、コブラは、琥珀さんがあっさりと救出。
そして、微動だにせず、「死んでるの?」くらいに痛めつけられたSWORDチームのメンバーたちも、「おれたちは、何度だって、立ち上がる!」という、まぁ、お約束の精神論で、あっさり復活。
分裂した山王連合会の連中にしても、「子供が親のことを気にするな」「今だけを基準にするな」という、父親からの熱いメッセージで、あっさり復帰。
まぁ、これが、「HiGH & LOW」の味だからね・・・・・。
そもそも「HiGH & LOW」の華は、アクション。
なんだけれども、・・・・・・うーん、前作は冒頭からのパルクール、カーチェイス、ラストの大人数での大立ち回りなど、いろいろな趣向で飽きのこないレパートリーでしたが、今作は、それほどでもなかったなぁ。
前作の感想。
■映画「HiGH&LOW the movie & the movie 2 - END OF SKY -」
それならそれで、ストーリーが凝っているなら見応えもあるのだけれども、既に述べたように、まぁ、いつも通りの、揚げ足取り放題。
これまでは、所詮、ガキの不良同士の喧嘩。
第三部で、ついに大ボスであるヤクザ登場。
9つのグループから構成されており、それで「九龍」とされている。
メンバーは、それぞれ得意不得意が、ある模様。
「えっ、こいつら全員倒すの? 2時間で?」と心配していたら、全くの杞憂。
「あっ、そうなの、それでいいんだ」という手打ちのラスト。
「最終作だったら、敵も味方も殺しまくればいいのに」という不満と、「あれ、前作のマイティーウォーリアーズは、どこで出て来るの?」という疑問は、最後の最後、「これで完結ではございません」という「ばんざーい・・・なしよ」宣言で、「あぁ、ちょっと予想していたけど」と脱力をともなって解消&解明。
「FINAL MISSION」という副題だが、よくよく考えると、前作だって「END OF SKY」なのだから、まぁ、そんなもんよね。
そんな感じで、ちょっとパワーダウンでした・・・・・。
長期連載の漫画と同じで、構図の使い回しで、そりゃ、シリーズを継続することは可能だろうけど、いくらLDHの固定ファンがいるにしても、ちょっと厳しいだろうなぁ。
おまけ
ヤンキー文化って、「地縁」がキーワードなんだなぁということを、改めて思い知らされる映画だったなぁ。
「地元(ローカル)重視」からの、「仲間」意識の尊重が「絆」という言葉になるわけで、だから、自然と年功序列で、上下関係というものが維持されがち。
故に、「上意下達」なわけだが、それは、「おれのことを信じろ」という素朴なリーダーの無謬神話につながっていくわけで、だから琥珀さんは、みんなに愛されるのね。
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