なんか映画見ようと思って映画館に行ったら、ちょうどいいのが「マネー・モンスター」しかなかったので、見てみました。
感想を一言であらわすと、普通。
地上波でやっていたら、ちょうどいいくらい。
ストーリー
ジョージ・クルーニー演じる「ゲイツ」は、経済や株価をおもしろおかしく解説する、言うなれば「資産運用バラエティ」の司会者。
番組には、今後、値が上がりそうな株を紹介するコーナーがあるのだが、これを信じて、視聴者・カイルは全財産を失ってしまう。
怒ったカイルは、ゲイツの番組放送中に、ピストルを持って乱入。司会者を人質にして、彼の不誠実を詰りつつ、この社会の矛盾を訴えていく・・・・・。
なんか、いまいち
ジョージ・クルーニーが視聴率至上主義、自らの言説が現実世界に及ぼす影響など、微塵も恐れていないイケイケタイプを、巧みに演じています。
彼の言葉によって人生を狂わされた人間(犯人)の登場で、徐々に「良い人」に変化していく。
その過程が、うーん、なんか、イマイチだったなぁ。
犯人の主張を聞いていくうちに、株価の急落に疑問を持ち、一緒になってというか、むしろ先導するように事実究明に走るんだけれども。
「ゲイツ」という人物は、日本で言えば、「宮根誠司」さんや「みのもんた」さんを、無責任に、かつコミカルにしたようなキャラ。
そんな、世の中の酸いも甘いも知っているような人間が、一企業の不正程度で本気になるかね~。(そして、短時間でもって真相にたどり着くなんて。莫大な資金を不正に運用するような企業のくせに、穴だらけ過ぎだよ)
また、犯人のカイルにしても、怒りのままに生放送をジャックしてしまうような人間なのに、妊娠中の恋人からの罵声に動揺してしまうような中途半端。
まぁ、この犯人というのは、「世界の富の半分を牛耳る一パーセントの富裕層」以外の人間を代表としているわけで、つまりは映画の観客でもあり、あんまり悪くは書けない。
結果として、なんか、パッとしなかったなぁ・・・・・。
で、物語は、「犯人」「テレビ局のクルー」「警察」「株価を操作した大企業」が、騙し騙され、どんでん返しの応酬・・・・・・ということはない。
「こんな感じで進むんだろうなぁ」と思っている通りに進む。
また、「アメリカ社会における金融問題」について深く切り込んでいるわけでもない。
「クオンツ」「金融工学」「高速取引」とか、単語は出てくるけど、深い解説があるわけでもなく。
ストーリーに絡んではいるけど、あくまでも撫でる程度。
「マネー・ショート」のように、本気でやると、難解な作品になってしまうのは分かるんだけど、・・・・・・「とりあえず、現代なら金融が悪者でしょ?」という安易な筋立てが見え見えで、娯楽作としては物足りず、でも社会派ドラマには成立していなかったなぁ・・・・・。
(■「マネー・ショート 華麗なる大逆転」を見てきたが、難しかった)
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