2015年4月26日日曜日

実写版「寄生獣」がテレビで放映されていたので、とりあえず見てみる



完結編の公開を前にして、テレビで放映された実写版「寄生獣」。

みんな、頑張ってはいるね・・・・・。
ただ、「原作の、あの雰囲気を再現できた」とは言えないかな?


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僕としては、別に、グロいシーンがカットされたから、「もう一歩だな」と感じたわけではなくて、なんか、ストーリーが散漫というか、物語を進める為の物語になってしまっているというか。

登場人物の説明的セリフが多過ぎだな・・・・・。
原作も、こんなだったかもしれないけど、そこをそのまま、映像化すると、安っぽくなってしまうんだよね。

ただ、ある程度の長さのある原作を、四時間の枠に収めようとすると、登場人物のセリフで物語を進めなくてはいけないわけでして。
そこらへん、仕方ないのは分かるけど。


「ソロモンの偽証」でも思ったことだけど、本当は、映画の枠に収まるように、大胆にストーリーを改変しないと、面白くならないんだよね。

映画「ソロモンの偽証」の感想。
映画「ソロモンの偽証 前編 事件」
映画「ソロモンの偽証 後編 裁判」


でも、原作のファンがいるだけに、あまり改変すると、「そこまでやるなら、いっそオリジナルでやれば、良くね?」ということにもなりかねない。

原作の背骨を残しつつ、「面白い」映画として成立させるのは、・・・・・まぁ難しいですな~。

特に邦画は、失敗例ばかり頭に浮かんでくる。


失敗した原作付き映画(ドラマ)の特徴としては、

  • 原作にない恋愛要素が持ち込まれる。または、過分に重視される。
  • 男性キャラが女性に。または女性キャラが男性に。理由があるならいいのだが、特にない。または、売り出し中のアイドルを登場させる為に無理やりの変更が見え見え。
  • 強引に、原作の全てを詰め込もうとする。
  • 原作キャラと映像上の乖離。結果として成功することもあるが、だいたいが原作のファンからの罵倒で、作品公開前からつまずく。

てな、ところですか?

そういうことを回避しようとした結果、「前後編」の四時間という超大作にして、可能な限り原作に忠実な映画化。

・・・・・・意地悪な言い方をすると、「これで、文句はないだろう? 原作を、ちゃんと尊重しているぞ。そーれ、逃げ切ってしまえー」という作品になってしまう。


うーむ。
大作になればなるほど、冒険はできないわけでして、まぁ、ねー、仕方ないんだろうけど。


個人的には、ミギーとの出会いと母親のエピソードに絞って、一本作ったら、すっきりしたんじゃないかと思いますが・・・・・・。


完結編は、とりあえず、映画館に行くまでもないかな。
(橋本愛さんの濡れ場が気になると言えば気になるけど、原作でも大したシーンではないし、二階堂ふみさんじゃあるまいし、今の橋本愛さんで、そうそう激しいシーンがあるとも思えんしな)


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