2015年4月11日土曜日

映画「ソロモンの偽証 後編 裁判」


「ソロモンの偽証」後編を見てきました。

前編の感想。
映画「ソロモンの偽証 前編 事件」


楽しみにしていたので(前編を忘れないうちに)、初日に見に行ってやりました。

面白かったけど。
うーん、予想を超えるほどではななかったな。


裁判が五日間という設定は、前もって決まっていたので、その間に二転三転か? と思ったら、これまで(前編)に判明している事件の概要をなぞっただけのような・・・・・。

証言台に立った登場人物たちが、その時々の心情をもらすんだけど、「まさか!」というほどでもなく。

見所は、期待したいた証言が得られずに、主人公が泣き出すところかな。
(今後も主役に恵まれるとは限らないけど、この子を含めて、結構、出世する or 業界で生き残る子は多そうね)


ラストのネタばらしも、ねー。

ネタばらしをする彼が、悪役なら納得できるんだけど、善人だから耐えられず告白を始めるというのは、なんだがな・・・・・・。

いやいや、本当の善人なら、もっと手前で、自らの知っている真相を暴露していたでしょう?

前編の感想でも書いたんだけど、最後まで納得できなかったのは、「裁判なんて仰々しいことを、する必要あるの?」ってこと。

「中学生が学内で裁判を開く」というキャッチーな設定を持ち込む理由付けが、やっぱり最後の最後まで、弱かった気がします。(小説は読んでいないので、原作はしっかりしているのかもしれませんが)

結局、自殺した少年と、犯人とされた不良とのイザコザについては、語られずじまい。

また、自殺した少年の両親が登場するのだけど、自殺についても、この裁判についても、なんの感想もなし。なんかあるだろ!?

前編で裁判支持派、反裁判派の先生も、後編では空気だったな・・・・。


丁寧につくられていたのは分かるし、現実の中学生でもって、リアリティを演出していた点は、「おぉ! 頑張った!」とは思うけど、売りであるはずの「裁判」への道程が、どうにもこうにも、無理があったのか? と思うってしまいました。



ソロモンの偽証 全6巻 新潮文庫セット
by カエレバ

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