2014年8月8日金曜日

漫画「シドニアの騎士」 十巻から十二巻まで読了


シドニアの騎士、10巻から12巻まで読了。

主人公のライバルである落合が、二体目の融合個体の制御に失敗。
それは、かつてシドニア(人類の生き残りを賭けて航行する巨大宇宙船)を滅ぼそうとした過去を想起させるような暴走で、落合自身も負傷。

生き残ったクルーは、融合個体を解体したいが、兵器としての可能性を評価した艦長が許さない。

そもそも、かつては合議制でシドニアの最高意思は決められていたのに、今では、艦長の独断になっている。

艦長は何を考えているのか? 単純に、人類の敵であるガウナを殲滅し、人類の存続を願っているのか? それとも・・・・・。


そんなSFらしいハードな展開がありつつも、主人公とイザナは、景勝地にデートへ。

そこで、
長道は 僕の事なんて どうでも いいんでしょ!
と、「私と仕事、どっちが大事なの?」的な、ラブコメにありがち王道的な詰問が発せられて、そこで十巻が終了。

十一巻で、ついに主人公の気持ちが明かされる! となるのだが、これが、かつてのダイアルQ2のように、なかなか真相が語られない。

で、11巻の終盤になって、ようやく、長道の返答が明かされるのだが、
どっ、どうでもいい訳 ないじゃないか!
で、終わり。
恋愛沙汰に鈍い主人公にありがちな、お約束なお言葉。

ザ・ラブコメです。

しかも、ニューキャラの市ヶ谷は、ロボット美少女でツンデレという、これまた、ザ・ラブコメです。


そんな感じが、10巻から12巻でした。


最近では実物の漫画を買うことは稀で、電子書籍版をNEXUS7(2012)で読んでいます。

「シドニアの騎士」は、もともと密度の濃い描写が多かったのですが、物語の進展に合わせて、作者の絵が上達してしまい、現在の解像度的には、きつい感じです。

おニューのタブレットが欲しい・・・・・。
ただ、OSのAndroid5が、そろそろなんで、今買うのは、なんともなー。

しかし、Android5が出ても普及する(OSが安定し、アプリが対応する)のは、発売から、しばらくかかるし。
今、買ってもいいような、買うための言い訳をつくり出しているような。


それは、さておき。

融合個体の「つむぎ」が成功して、次の「かなた」が失敗したのは、なんでなのかの?

「つむぎ」は、(エナ星白の状態で)主人公の長道との何度かの接触があったけど、「かなた」には、ないから? そんなとこかな?


11巻で、ガウナが人類が襲う理由が、ようやくはっきりして、それは人類がヘイグス粒子を使うから。

ならば放棄してしまえばいいじゃん、という考えが当然生まれるけど、ヘイグス粒子は既に人類にとって必要不可欠なものになっており、事実上不可能。
(ここらへんは、現代科学が既に人類を滅ぼすレベルに達してしまったのではないか? という危機感が背景にあって、こういう設定になっているのかな?)

一応、それで片付いた謎もあるけど、さて、その先、ガウナは何故に「ヘイグス粒子」を使う人類を狙い(ヘイグス粒子だけを狙っているようではない)、さらに、時には人類と融合し、コミュニケーションをとるような態度をとるのか? という疑問が残るわけでして。


その鍵は、「つむぎ」と「かなた」が、一見すると、ガウナでありながら、その性格は人間に似通っているにあるのかなー? と思ったりします。

で、重要になってくるのは、主人公のハーレム体質なのか?


自分はシドニアの騎士だ! と自認している主人公の意図するところは、当然、人類の生き残り。

でありながら、人間ではない、「つむぎ」や「市ヶ谷」にも優しい。

だから、彼女たちは、主人公の長道に惹かれる。

結果として、人類だけではなく、いろいろなものが言い寄ってくるというはレーム状態が生み出されているわけなんだけど、これが、最終的には、これが、ガウナとの関係に重大な意味を持つようになるのかな? なんてこと思いました。

どうなんですかね? いずれにせよ、次が楽しみです。


以前の感想。
漫画「シドニアの騎士」一巻から三巻まで読了
漫画「シドニアの騎士」四巻から六巻まで読了
漫画「シドニアの騎士」 七巻から九巻まで読了

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