2014年8月14日木曜日

新川直司「四月は君の嘘」を、1巻から5巻までの感想



嬉し恥ずかしで、悶たい。
そんな漫画が読みたい。

たとえば、「坂道のアポロン」のような作品が読みたい!

と思って、これがポイな、と手にとったのは、「四月は君の嘘」。


以下、ストーリー。

かつては天才と言われていたピアニストの主人公は、母を亡くしてから、まったくピアノが引けない体になってしまった。

その彼を心配しながらも、あたたかく見守る幼馴染の女の子と、スポーツマンの男の子。

そんな三人に、唐突にあらわれたバイオリニストの美少女。

彼女は、自分の殻に閉じこもってしまっている主人公を、強引に音楽の世界へ引きずり出していく。
迷惑と感じつつも、徐々に、ピアノへの情熱を取り戻していく主人公。
そして、ピアノへの熱意の高まりと一緒に、ゆっくりとバイオリニストの少女を意識し始める。

そのことを知って、悩む幼馴染の女の子。
主人公は、今でも自分を女性としては見てくれないのに。

でも、バイオリニストの少女が好きなのは、幼馴染のスポーツマンの友人であった。


これだ!
望んでいたものだ!
あたりだ!

というくらい、グゥーっと悶えさせてもらいました。(作品は、まだ途中なんで、させてもらってる、ですが)


まぁ、この、傷ついた天才と、それを癒やす女性という構図は、ありきたりだけどね。(「3月のライオン」とか・・・・・。偶然だろうけど、3月と四月ですね)

しかも、幼馴染の女の子は、隣に住んでいるし。(まだ、この設定は現代で通じるんですね)


そして、最大の「そうきたか!」と思わせたのは、ヒロインのバイオリニストに、バリ3で死亡フラグが立っているんだよ。

美少女、天真爛漫、天才、病弱。


あざとい!と思うこともあるけど、絵が綺麗で、その絵に基づいた丁寧な心理描写で、サクサクと読めちゃうね。

三角・四角関係だけど、(不自然なくらいに)ドロドロしてないし。
少女たちも可愛らしいけど、エロに逃げないところで、作品が爽やからに、からっと上がっている。


まっ、現実に、こんな青春を過ごしているようなヤツはロクな大人になりませんけどね(根拠はない)。


四月は君の嘘(1) (講談社コミックス月刊マガジン)
by カエレバ

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