2015年8月18日火曜日

目新しはないけど見れてしまう「ジュラシック・ワールド」


1993年に公開された「ジェラシック・パーク」。

もう20年以上前の作品なんだね。

大ヒットして、「2」「3」と続編がつくられたけど、・・・・・うーむ、あんまり覚えていない。
見たんだか、見ていないだが。

なんとなく、「1」は良かったけど、以降はグダグダだったような。


それは、ともかく。

続編の「ジュラシック・ワールド」。
相変わらず、見事なCGで再現された恐竜たち。

それに加えて、「うわー、行ってみたい」と、おっさんでも思わず指をくわえてしまいそうなテーマパークが映画内で構築されています。(実際にUSJとかで、映画を元にして、同じような乗り物をつくっていくんだろうなぁ・・・・・)


ストーリーの基本線は、「ジョーズ」から続く、「凶悪な生物から逃げまくれー」。

離婚寸前の両親がいる兄弟。
仕事一筋、効率第一主義の女性経営者。
マッチョで武器も使いこなせるけど、心優しき恐竜の管理人。(軍出身で、恐竜に詳しいって、なんだか無理があるなぁ)

ぶっちゃけ、ありがちな登場人物ばかり。

で、女経営者は、恐竜の脱走を契機に、自らの効率第一主義が間違っていたと認め、家族の大事さを思い出しというお約束の流れとともに、どんどん服装が破れていき(格闘ゲームか!)、大変スリムな体型が顕になっていくというサービス、サービス。

愚かな行為をする人間は境地に陥る、悪い人間は恐竜に食い殺される等々、まぁテンプレートだね~。

毎度毎度、こういう映画ばかり見ていると、「マンネリ」だけど、たまに見ると「様式美」ですな。


が、例によって突っ込みどころが多いのも、ある意味「様式美」。

大混乱の「ジュラシック・ワールド」の司令塔が、平気で現場放棄してしまうとか。

恐竜を退治するなら、ヘリから機銃で撃ちまくればいいのだろうけど、何故か危険な地上戦で挑む。(まぁ一応、恐竜を使っての生物兵器としての可能性を探るという目的があるんだけど、それにしても)

凶悪な恐竜が逃げ出したはずなのに、直ぐに発信器を調べないって、どうして?

甥っ子と再会できたのはいいけど、危険な場所に一緒にいる必要はないだろうに。


そもそも、冒頭の処理からして、ちょっと不思議なんだけどね。

なんで、家族で出かけないの?

離婚寸前の両親と一緒に旅行。
ジュラシック・ワールドで、いろいろと危険な目に遭い、家族の絆を取り戻してハッピーエンド、という流れの方が分かり易いと思えるんだけど・・・・・。


今作「ジュラシック・ワールド」における「甥っ子」と「おばさん」、さらに元カレという四人グループって、明らかに疑似家族。

でも、別に「疑似」にする必要はない気がするんだが、・・・・・・今のアメリカからすると、疑似家族の方が、リアルで感情移入し易いのかな?


さて、最大の突っ込みどころは、最強の敵「 インドミナス・レックス」が、「遺伝子操作でつくられた生物」ということ。
元ネタのない、オリジナルな恐竜なんですな。

うーむ。

遺伝子操作で生まれたというだけあって、

「埋め込まれた発信機を自ら排除する」
「人間の裏をかいた行動をする」
「熱探知をされないように、体温を自在に操る」
「周囲の環境に合わせて、肌の色を変化させる」

といった、能力を有しているわけなんですが・・・・・・。

その能力のおかげで、観客の恐怖感は倍増されるのかもしれませんが、・・・・・一方で、「最早なんでもアリだな」と白けてもしまいます。

まぁ、これは製作者側も分かっているようで、登場人物の一人に「昔のジェラシック・パークの方が良かったよね~。別に、遺伝子操作した恐竜なんか登場させることはない」てなことを言わせている。

それに対して、女経営者は、「観客は、もっと新しいものを求めている!」と反対意見を言うわけで、・・・・・・・おそらくは、現実の映画製作者と映画会社上層部との意見の相違なんだろうねぇ。

現場の製作者としては、オリジナルの恐竜なんか出したくはなかったけど、上層部の「もっと過激な恐竜を出せ!」という命令に逆らえずに、こんな形になってしまったよ・・・・・という、恨み節なんだろうなぁ。

でも、上層部の判断は正しかったようで、アメリカでは、本作は大ヒット。
もう禁忌を破ってしまいましたから、次回作からは、「火を吐く」とか、「首が三本ある」恐竜も出てきたりするのか?
そうでもしないと、「新しい恐怖」が出てこないよな~。

そして、それらの遺伝子操作から生まれた恐竜に対向する為に、メカT-REXがつくられて・・・・・なんて流れになったら、一気にB級感が出て、それはそれで笑えるのだが。

ジュラシック・ワールド (竹書房文庫)
by カエレバ

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