2015年3月9日月曜日

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1 青い瞳のキャスバル」の先行配信を見る



「ガンダムUC」の成功で、「やっぱり金を出すのは、オッサンだな」という認識に至ったに違いないバンダイビジュアル(勝手な推測)。

で、「ガンダムUC」が、「ファーストガンダム」から「Z」「ZZ」「逆襲のシャア」と続く作品の総決算であり、それがヒットの勝因だとすれば、今度は、「ファースト」の前章を描くことで、一発当ててやろうとしたのでしょう(勝手な推測)。


漫画版オリジンの作者である安彦良和氏が総監督で、「0083」の今西隆志氏が監督。

キャラとストーリーのバランスは前者で、バトルシーンは後者が保証といった感じ。


冒頭の戦闘シーンがyoutubeに上がってます。

映像化された中では、もっとも初期の時代のはずなのに、その動きはとてもモビルスーツ戦が始まったばかりとは思えない流麗さなのは、なんとも言えない皮肉でございます。

まぁ出来が良いのにケチをつけても始まらないのですが。


さて、ストーリーは、シャアの父であるジオン・ダイクンの急死から始まります。
急激に状況の悪化する、残されたダイクン一家。
ザビ家からの圧迫に耐えられなくなり、シャアとセイラが生まれ故郷から脱するまでのお話。

その中で、後にファーストで活躍するキャラが、若かりし姿で、数多登場。


で、まぁ、巧みなのが、後にホワイトベースと死闘を演じることになるランバ・ラルやハモンが、セイラを救っているわけですな。
運命の皮肉を、演出している。

また、サスロ・ザビの死を巡る、ギレンとキシリアの微妙な確執は、後の二人の対立を想起させ、ジオン・ダイクンの狂気あふれる姿は、「逆襲のシャア」での息子・シャアの凶行に通じるわけでして。

UCもそうだったけど、・・・・・・ことごとくオッサン向けね~。
まぁ、今時、大金を出してくれるのが、(オタクの)オッサンだから仕方ないし、それを喜んで見ているのが自分なんだが。


安彦良和氏らしいユーモアを残しながら、緊迫感のある戦闘、非情な人間ドラマを、安彦良和氏のタッチで丁寧に描いているので、まぁ従来のファンであれば、十分に満足。

ただ、ご新規さんには、どうしても敷居が高いよね。
ある程度、予備知識があるから、「あぁなるほど、そういうことね」と理解できることばかりだと思うよ。

だから、まったくガンダムに縁のない人が見たら、「えっ、なに? どういうこと?」ってなるだろうな・・・・・。
そういう作品だから、仕方ないのだろうけど。


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