2014年10月23日木曜日

映画「NO」を見てきました


チリのピノチェト独裁政権を退陣に追い込んだCM作成を追った映画「NO」を見てきました。

セミドキュメンタリー・・・・とまでは、いかないのかな?

でも、派手さはなく、淡々と進んでいくので、序盤は、ちょっと寝そうでした。

が、内部の不協和音や対立がありつつも、政権側からの嫌がらせを乗り越えて、徐々に退陣への機運が高まっていくのは、やっぱり緊張感が出てきて、目が覚めました。


作品としては、羽目を外さない大人向きの作品ですが、それでも、「CMは、こんなにも効果があったんだ!」という流れなものですから、逆に、「そんなに効果があったのかね?」などと斜に構えて鑑賞してました。

見終わった後に、wikiを見ると、国際的な圧力によって実施されたピノチェト大統領の信任投票は「反対が56%、賛成が44%」ということですから、けっこう僅差。

なるほど、こういう筋立ての映画ができるのも納得。
(■アウグスト・ピノチェト wiki)


で、実際に流されたCMが、映画の中でも登場するのですが、当然ながら、ちょっと古くさい。

80年代のバック・トゥ・ザ・フューチャーが流行っていたころのような、「未来は希望に満ちている!」という前向きなテイスト。

映画の中では、この無専任なくらいの明るさは、戦略であったと明かされているのですが、それにしても、民主主義の現実ではなく、理想・希望にあふれていて、今見ると、なんだか、こっちが恥ずかしくなってしまう。

現代日本に生きる僕にしてみると、まぁ、この眩しさは、ちょっとむず痒いですね・・・・・。

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