2014年7月9日水曜日

「プレーンズ」見た


「カーズ」は傑作、「カーズ2」は佳作。
さて、その世界観を受け継いだ「プレーンズ」。

Amazonでのレビュー評価が微妙で、どうすっかな? と、ちゅうちょしていましたが、続編「プレーンズ2」もひかえているようなので、見てみました。


続編モノは難しいですね。

人気があるからシリーズ化されるけど、なんで人気があるかと言うと、初代の完成度が高いから。

で、最早、高いレベルで完結している物語に対して、余計な手をくわえなくてはいけないという、この宿命に打ち勝てずに、映画やゲーム業界は死屍累々。


「カーズ2」もつまらないわけではないですが、でも、「カーズ」で解決した問題を、無理やり引っ張り出してきたなーというのが、正直な感想。

続編モノにありがちな、「とりあえず画面は派手にしてみましたー、どうですか?」てな感じでしたよね。


で、「プレーンズ」は、飛行機を主役に据えて、仕切り直し。


さて、見た感想としては、Amazonのレビューがいまいち振るわないのも、理解できました。


詰め込めすぎなのか、一人一人(一機一機)のキャラクターが、いまいち浮き出てこないんだよね。
時間が90分ではなく、120分まで伸ばしたら、もう少しは深みが出たのかな?


でも、最大の問題点は、主人公が、パッとしないところかな?

「カーズ」では主人公のライトニング・マックィーンは、生まれついての天才。新人にしてチャンピオンを狙える力量を持つ。でも、性格は悪い。だから、友達もいない。

「プレーンズ」では、マックィーンとかぶらないようにするために、主人公のダスティ・クロップホッパーは機体としてはレースには向かない。でも、夢は持っているので、頑張って努力している。性格は良い。だから、友達もいる。


観客の共感を得られるように、という配慮でつくられた感じがする「プレーンズ」の主人公だけど、いまいち影が薄い。
ダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーよりも大人気のように、性格に難がある方がキャラとしては立ちがいいんだよね。


で、師弟関係も微妙に焼き直し。

「カーズ」で主人公の師匠となるドック・ハドソンは、かつては名レーサーと言われたけど、今はその栄光を隠して生きている。
で、「プレーンズ」での師匠であるスキッパー・レイリーは、噂では物凄い戦闘機と言われているけど、実は、それはつくられた伝説に過ぎない。

ここらへんも、かぶらないようにという配慮なんだろうけど、むしろ、この青二才を大人が導いていくというストーリーが重複しないように配慮すべきだったのではないかと思うが・・・・・。

最後のレースで、師匠のトラウマが解消されるという筋までも同じで、まぁ、物語のパターンなんて出尽くしてるのだから、ある程度は仕方ないのだろうけど、・・・・・・うーむ。


それに、「カーズ」だと、ラストのレースで綺麗に伏線を回収していくのが、見ていて、とっても気持ちいいんだけど、「プレーンズ」は、ちょっと無理があるような気がするんだよね。


で、最終的に優勝してバンザイー、なんだけど、すると、主人公のもともとの仕事である農薬散布に対して、最後の最後まで、フォローはなく。(レース中に、農薬散布の仕事が活かされる、なんてことはなく)
あんなのやってらんねー、という感じで終わったよね・・・・・・。いいんか、それで?


まぁもともと子供向きアニメなんだから、あまり難癖をつけるのも、なんですが。


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