今更ながらハリー・ポッターを読んでいるんですが、三巻目「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を読了。
ワンパターンと言えば、ワンパターン。
新登場する魔法のアイテムが程よく事件を起こしてくれて、偶々ハリー・ポッターが大人の会話を立ち聞きしてしまい、重大な秘密に気がついてしまうけど絶対に誰にも相談せず、結果として窮地に陥るけど最後はハリー・ポッターの秘めたる力が解放されて大団円。
毎度のラストは、なんかご都合主義だよなー、と思わないでもないです。
強さの原因について、遺伝で済ませてしまうのは、幽遊白書の大隔世遺伝とかドラゴンボールの悟空は実はサイヤ人とか、・・・・・・まぁ世の東西を問わないんですなー。
また、最後の最後に犯人が登場して、ベラベラと今まで起こった事件について語りだすところなんかは、金田一少年を思い出してしまいます。
でも、こういう形式の方が、結局は、読み易いんでしょうね。
読み易いと言えば、嫌なヤツは、とことん嫌なヤツ。
スリザリンに所属している、または関わっているヤツは全員嫌なヤツ。
・・・・・全員が嫌なヤツって、やり過ぎだろ? とも思いますが、これくらいの方が素直に頭に入ってくるんだろうなぁ。
ちょろちょろとツッコンだけど、でも、つまらないわけではない。
全体としては、
「ダーズリー家で騒動」→「ホグワーツで事件発生」→「最後に犯人と対峙」
基本としては、この流れなんだけど、分かり易く個性的なキャラクターのおかげで、楽しく読めてしまう。
諸々の設定にしても、過剰にマニアックにならないところが、お子さんにも優しく、大人でも安心といったところ。
これを真似たら、世界的なベストセラーがつくれるはず! と思っている出版社の人はいるだろうけど、しかし、この絶妙なバランスは、そう簡単に真似られるものじゃないだろうねー。
だいたいにして、毎度ホグワーツがメインで、ここまで長編を書ききってしまうのが、恐れ入ってしまいます・・・・・。
J.K.ローリング 静山社 2004-11-26
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