2015年7月4日土曜日

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が完全にイッちゃっていて面白かった


実は、「マッドマックス」シリーズは見たことがないんですよ。

まぁでも、過去作品を見ていなくても、特別問題はないと聞いていたので、見てました。

・・・・・うわー北斗の拳だ。(正確には、「北斗の拳」が「マッドマックス」の影響下にあるようですが)

で、「北斗の拳」では「男は戦い、女は銃後」だけど、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(素敵な邦題だ。原題は「Fury Road」なのに、わざわざ「デス」を付け足すとは)では、「女も戦う」。

・・・・・・というか、男は、徹底的に悪く描かれている。
つまり、敵なんだよね。


主人公のマックスですら、物語が始まった当初は、利己的で、どうしようもない人間。
まぁ途中から虐げられた女達を手助けするようになるんだけど、あくまでも贖罪。

過去において救えなかった女に、借りを返すという形なんだよね。

もう一人味方の男もいるけど、こいつも、もともと敵だし。(北斗の拳でいうところの、南斗水鳥拳のレイ・・・だけど、別に妹はさらわれていない)

敵のボスキャラも、インチキ教祖(兼、指導者)、イカレタ軍人、スーツを着たデブの商人となっていて、もちろん全部男性。

言うまでもなく、宗教、軍事、資本家・・・・・つまるところ、政治は、未だ男性に牛耳られているという暗喩なわけで。

そこで求められる女というのは、あくまでも生む機械。

「ついに女性大統領が誕生するのか?」とも言われている現代アメリカらしい設定です。


そういう背景と現代政治を関連させなくても、次から次と、無茶なアクションシーンが続いて、なんにも考えないで見れますけどね。

例によって、「なんで、そこで敵は鉄砲を打たない?」「どうして、トドメを刺しておかないんだ。ほら、案の定、また立ち上がった」「さっきあれだけのケガをしたのに、もう普通に戦っているよ」「おい、お前ら、いつ寝てる?」「そもそも、何を食べて生きているの?」という、いくつかの疑問が浮かびつつも、まぁそういう映画じゃねーし。

で、不必要に薄着のねーちゃんたちも出ずっぱり。
「男尊女卑社会に物申す!」というテーマはあっても、こういう映画を喜んで見るは、当然、男性なわけで。
そこらへんは、ぬかりないですなー。


「パシフィック・リム」が、あれだけもてはやされたのだから、こっちも、もっと話題になっていいような気がするけどね。
あんまり盛り上がってないように見えるのは、僕だけ?

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