感想としては、うーむ、どうなんだ?
前半が、とにかく単調。
どこかで見たことがあるような宇宙シーンばかりで、驚きも感動もない。
中盤になって、ついにエイリアン登場ですが、最先端の撮影・CG技術を駆使して、迫力はあるものの新味なし。
そもそも、犠牲になるパターンが、前作の「プロメテウス」にしても、時代遅れ。
ホラー映画の鉄則をなぞるかのように、愚か者や単独行動したメンバーが、ワンパターンに殺されるというのは、今時、どうなの?
しまいには、セックス中のカップルが襲われるわけで、「これは、オマージュとか、リスペクトなの? まさか大真面目じゃないよね?」という疑問が頭に浮かんで、映画に集中できない。
さらに、ある程度のエリートが揃っているはずなのに、惑星探査がお粗末。
着陸前に、大気圏外から観察するなり、ドローンを先行させるなり、「未来」なんだから、いくらでも手があるだろうに、無防備で無鉄砲な登場人物たちの姿には、イライラ。
エイリアンは、今作においても恐ろしい強さを発揮していましたが、「実は知的生命体によってつくりだされたモノである」というネタバレを聞いてしまった後では、かつての作品で感じた圧倒的な意思疎通不可能な存在としての得体の知れなさ -神性- はなくなってしまった。
人が全てを把握することが出来ないから神なのであって、種明かしをしてしまうと、有り難みも半減というか、なんだかんだあっても、エイリアンも「所詮は下僕」と思うと、「かわいそう」とか「あわれ」とは思わないまでも、恐怖感も、ちょっと冷めてしまいます。
その代わりに、人間につくられたアンドロイドの、新旧対面からの対決の流れは、それなりに楽しめたのですが、・・・・・・全体的には、適当に画面は派手だけど、ストーリーはちょっと古臭く、かつ物足りない感じたなぁ。
監督ではないものの「ブレード・ランナー」の新作は大丈夫か? と、ちょっと不安。
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