韓国産のゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」を見てきました。
まぁ、タイトルから予想できるように、舞台の中心は、韓国の高速鉄道「KTX」(日本でなら新幹線ということで、このタイトルなんだろう。上手にひっかけたと感心しつつ、ダサいなぁとも思う、不思議な気持ち・・・・・)。
そこに乗り込んできた一人の女性感染者によって、乗客たちは次々とゾンビ化。
緊急停止することも出来ず、密室状態の車内で、生き残る為に人々は必死にあらがうのであった・・・・・。
ぶっちゃけ、映画内のゾンビメイクは、非常にゆるーい。
でも、どうがんばっても、ハリウッドのゾンビ映画に勝てるわけないので、「それはそれ」として、それ以外、この映画であれば、「列車内」という設定を、どこまで活かせるかでして、僕的には、まずまず成功していたと思います。
冒頭では、エリート主人公の鼻につく傲慢さ&冷酷さが強調され、まだまだ幼い娘との不和が描かれており、「あぁ、もうラストが見通せてしまえるぞ」と、内心で苦笑いしてしまいたくなりましたが、まーね、ゾンビ映画は、これくらい分かり易い方が、いいのかな?
以降、テンポよく危機が訪れて、どうにかこうにか乗り越えていくわけで、そうこうしている内に、最初はギクシャクしていた父娘関係が、徐々に修復していくというのは、まぁ分かっちゃいるけど止められれないわけでして。
ちょっと、面白かったのは、主人公の職業であるファンドマネージャー。
金融関係のお仕事は、最近のハリウッド映画では敵役に配されることが多いように思えますが、韓国でも評判は良くない模様。
「他人のことはお構いなし、自社(自己)さえ良ければ良い」という主人公の価値観を裏付けるような仕事でして、最終的には娘からの助言もあって改心し、昔の主人公と重なるようなキャラと対峙するという流れも、まぁ、お約束だけと、それだけに、きっちりハマってました。
ゾンビ映画ではあるけれども、究極のサバイバルというのは、日本以上の格差社会で、ヘルコリア(生き地獄)とまで言われる現況を下敷きにしているのだろうなぁ。
*以下、少々ネタバレ。
それにしても、最終的に生き残るのが女性、それも幼女と妊婦というのは、なんとも。(ババアは死ぬ!)
主人公サイドの三人の男性は、全部、女の為に死でいるわけで、「男は戦い、女は守られるモノ」という、ものの見事な「マッチョ」。
まぁ、実写映画版の「アイアイムアヒーロー」も、銃を持って女性を守るというオチだったから、同じ穴のムジナでして。アジアはアジアだね。
主人公サイドの三人の男性は、全部、女の為に死でいるわけで、「男は戦い、女は守られるモノ」という、ものの見事な「マッチョ」。
まぁ、実写映画版の「アイアイムアヒーロー」も、銃を持って女性を守るというオチだったから、同じ穴のムジナでして。アジアはアジアだね。
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