2015年4月13日月曜日

今日マチ子「5つ数えれば君の夢」の感想なのだが


今日マチ子さんの「5つ数えれば君の夢」を読了。

179ページで、文字が多いわけでもないので、サクサク読めます。
が、読解力が試される漫画ですな。


現役高校生で、アイドル五人組のお話。

なんだけど、「萌え」でもなければ、「ドロドロ」もない。
「さわやか」・・・・・というほど、すっきり分かり易いストーリーというわけでもなく。

五人、それぞれのお話だけれども、各々の見た目に、極端な特徴はない。(巨乳と貧乳とか。ハーフの金髪、黒髪のお嬢様とか)
けっこう似たり寄ったり。

お話は、タイトル通り「夢」がテーマ。


アイドルというのは、夢の世界。

でも、夢が実現するということは、それは「夢の世界」が、現実になってしまうということ。

が、ファンにとっては、やはりアイドルは夢の世界に住む人。

その「現実」と「夢」に分断されるアイドル。


例えば、第一話。

その子は、夢(眠っている時に見る夢ね、この場合)の中で、子猫を飼う。

でも、それは普通の猫ではなく、どんどん大きくなっていく。
人間よりも、大きくなっていく。

その猫に愛想を尽かす彼氏。

それに対して、アイドルの子の発言。
猫はいつまでも子猫じゃないんだよ
10年も20年も生きつづけるんだよ!!
いつかは、夢は醒める。

アイドルでは、いられなくなる。

でも、現実は続いていくわけでして。(松田聖子と郷ひろみは、まだアイドルしているけど・・・・・)


猫は、ますます巨大化し、最後には怪獣のような大きさに。

そして、猫は、アイドルの彼氏を食べてしまう。
怒るアイドルに対して、猫は、
どうして? ずっと一緒だって彼は言ってたのに
と答える。

いつかは裏切るであろうファンへの恐怖が、このような「悪夢」を見させているわけでして。


・・・・・・・・と、僕には読めましたが、さて、人、それぞれ、いろんな読み方のできる漫画です。

それを楽しいと思うか、面倒と思うか。


まぁ、文字が多いわけではないので、あんま考えないでも、なんとなーくでも読めますけどね。
(「考えるんじゃない、感じるんだ!」と、読むのもいいのではないかと・・・・・)


5つ数えれば君の夢
by カエレバ

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