2014年8月6日水曜日

漫画「シドニアの騎士」 四巻から六巻まで読了


弐瓶勉「シドニアの騎士」の4巻から6巻、読了。

む、む、むずい漫画だ。

相変わらずの最小限の説明で、時に何が起こっているのか、分からなくなってしまいます・・・・・。


衝撃的だったのは、ヒロイン(?)の一人、イザナは女性でも男性でもないという設定なのですが、さらに人間と機械の中間、サイボークになるという、またしても複雑化。

容赦ねー、作者だね。


で、まぁ、この、「どちらでもない」というのは、この作品のキーになるのかな?


主人公のライバルである岐神海苔夫が、落合に乗っ取られて(←これで、いいんだよね?)しまうんだけど、ここで明かされるのが、人類を滅ぼそうとしている奇居子というのは、ある意味では、完全な生物。

それに比べて、人類は、不完全な生物。


で、その不完全な人類の、もっとも不完全さを有するのは、主人公である「谷風長道」になるんだよね。(他の人類は、光合成が出来たりして、かつての人類とは違う面もある)


また、その主人公が忘れることができない、人類の記憶を持つ、エナ星白(つまりは、人類と奇居子の融合)が、物語のラストに重要な意味を持ってくるのかな? と思いましたが、さてさて。


とにもかくにも、面白いけど、「えっ、どういうこと?」となることが多い漫画です。

以前の感想。
漫画「シドニアの騎士」一巻から三巻まで読了

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二ノ宮知子「87CLOCKERS」5巻 読了


二ノ宮知子「87CLOCKERS」5巻、読了。

オーバークロックという、ニッチな世界で繰り広げられるラブコメ。


ずっとモヤモヤしていた、中村ハナが、ミケ(主人公の恋のライバル)に惚れた理由について語られました。


で、分かったことは、

・ハナはミケに出会って、オーバークロックの世界に足を踏み入れた。

・ハナ(美人)にとって、自分を女として見ないミケは新鮮だった。

ということ。


ジュリアなんかは、オーバークロックが趣味だから、世界的なプレイヤー(?)であるミケに惚れるのは、まぁ、分かるんだよね。

でも、ハナの場合は、そんなことはない。

にも、かかわらず、「芸のためなら、女房も泣かす~」といったミケに、献身的に尽くしているのが、どうにも理解ができないわけでして・・・・・。


「ラブコメ」なんだから、そんな深く考えても、と我ながら思いますが。


なんとなく推測するに、ずっと田舎のシガラミに苦しんできたハナからすると、自由に生きるミケは憧れの対象、ということなのかな?

それは、主人公の奏にとっての、ハナ&ミケへの興味と同じ構図だったりする。
(自分の現状に悩んでいた主人公からすると、二人の生き様は、強烈で新鮮で、憧れ・・・・ではないけど、無視できないものだった。)


それが象徴的にあらわれれいるのは、ブサイクなネコを餌をやるハナのシーンで、一巻の奏がネコに餌をやるシーンとかぶっているだよね。


最終的には、オーバークロックというニッチな世界で、一生懸命に生きている人間たちと触れ合うことで、主人公は自分の道を見つけていく、という王道なラストに落ち着くとは思います。


が、ハナは、どう処理するんでしょうね?

今のところ、まだまだ、彼女の悩みが掘り下げられたとは言えないので、ミケをとるのか、奏をとるのか、なんとも予測できないところですが。(ラブコメなんで、どちらも選ばないで終わる可能性の高いですけど)

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2014年8月3日日曜日

『惡の華』 第三巻 の感想。


ネタバレありの簡単なストーリー解説。

・五話
主人公の憧れの佐伯とデートをすることに。そこで、キスすように命令する仲村。
仲村の命令を無視して、佐伯に告白。結果オーライで付き合うことに。

・六話
お付き合いの件は、直ぐにクラスにバレて、主人公の春日と佐伯はクラス公認に。
それに対して、応援するかのように振る舞う仲村であったが、一方で、春日に仲村とセックスをするように勧める。

そんな感じの第三巻。


第五話を見て、ようやく理解できたのは、春日を同志(または思想的な下僕)と思っている仲村は、佐伯に対して、純粋に肉体的な欲望を抱いて欲しかった。
つまりは、精神的なつながり皆無の、肉欲だけの関係。

それに対して、春日は、プラトニックな交際を求めることで対抗する。


で、その延長線として、六話では、春日がプラトニックな関係を望んでも、佐伯は肉体を求めているとそそのかす仲村。


こういう、せめぎ合いだったのねと、今さらながら思う。


こうして見ると、やっぱり謎なのは、仲村の性欲に対する嫌悪感。

春日の佐伯への性欲は肯定・推奨しても、自分自身へ向かうようには、しないんだよね。(春日が佐伯を求める姿を見て、仲村は性的な興奮を覚えているようにすら見える)


正直なところ、
「この物語って、春日がコンドームを買って、仲村とやりまくれば、解決したよな?」
と思うんだよね。(世に言う、「北方謙三メソッド」)

では、なんでそうならなかったのか?


「それをやったら、物語が続かんじゃん」という冷静なツッコミは置いておいて・・・・・・・、


この作品って、仲村が、変態的性欲を肯定しているのに、恋人間の性欲を否定しているので、なんか、こんがらがるんだよね。


漫画が終わっているから、そこから推測するに、母親が性的に奔放な人だったのではないか? だから、性的なことに対して嫌悪感を持ちつつ、肉体の発達とともに性に興味を持ってしまう乖離が、仲村の人格をつくっていった、てな感じなのかな?


以前、「文化系トークラジオ ライフ」で、なんの話だったか忘れてしまったけど(暇な人はポッドキャスト漁って下さい。どれ聞いても、面白いです)、外伝で、BL大好き女子が出てきて、なんで好きになったのか? という流れで、「性的な興味はある! けど、自分自身を性的な対象としては考えられない時期に出会ったのが、BL(ボーイズラブ、つまり男と男の性愛)」と言っているのを聞いて、チャクラが開くくらい、納得しました。

男(童貞)にとって、アダルトビデオなり、エロ本を読むのは、基本として、イメージトレーニングなんだよね。
つまり、いつかは、女性を相手に一戦交えることができるのではないか、いや交えるべきだ! という前提がある。


でも、それに比べると、女性は、未だに貞淑な女性が社会的には求められる。(昔よりは、ゆるいだろうけど)

女性から性的なパートナーを求めるなんて、とんでもない!

その社会的な無言な圧力の結果として、「女 V.S. 男」では受け入れ難く、「女 V.S. 女」では同じことで、だから「男 V.S. 男」になるんだ!

なるほど、ビカッー、第三の目が開いた! くらい、今まで疑問だったものが解明されました。


つまり、「春日 V.S. 佐伯」というのは、一見すると、「男 V.S. 女」の、世間に有り触れた形だけれども、仲村にとっては、「変態 V.S. 正常(秩序)」という、理想のカップルであり、つまりは、この組み合わせを作り出すことが、この世界への挑戦状だった、ということなのかね?


で、最終的には、春日と佐伯は肉体関係を結ぶけど、精神的な結びつきはなかった。
一方で、春日と仲村はセックスすることはないけど、精神的な結びつきは得る。


この不均衡が、物語に、異様な緊張感をつくりだすことになるんだねぇ。



『惡の華』 第一巻 の感想。
『惡の華』 第二巻 の感想。

『惡の華』Blu-ray 第三巻
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2014年7月30日水曜日

中国の序列9位まで行った周永康が失脚したようで

中国 周永康氏が「重大な規律違反」

薄煕来事件から、「本丸は周永康じゃね?」と言われてきましたが、遂に到達。


軟禁?の周永康氏、汚職1兆円超か 「死刑相当」と香港誌

汚職の額が一兆円を超える、とか。

ガセをリークして、追い詰めているだけかもしれないけど、まぁ歴史的にみると、「ない」とも言えない話でして。

劉瑾 wiki
劉瑾の財産は処刑後に没収されたが、『二十二史劄記』によれば、没収財産は金250万両、銀5,000万両、その他無数の珍宝があり、当時の明朝歳入の10年分に相当するものであった。

ちょうど一ヶ月前には、こんなニュースも。
中国軍ナンバー2党籍剥奪 習指導部 軍掌握へ賭け


習近平氏が中国のトップに就いたのが、2012年11月。今で二年弱。

「汚職追放!」を錦の御旗にしているけど、結局は権力闘争でして。

「二年経って、力をつけた!」と見るべきなのか、「二年経っても、まだ政権が安定しない」と見るべきなのか。

さてさて。


しかし、昔なら内々で処理してしまうところを、こうして白日の下にさらけ出す必要があるのが、習近平氏の権力基盤が弱い証拠なのかな?

就任当時から、江沢民氏の後ろ盾があるわけでもないし、共産党青年団という基盤があるわけでもなく、権力基盤は脆弱とも言われてました。

むしろ、濃い色がない(権力を持たないから)から選ばれた、なんて分析する人もいたくらい。

自民党政治でも、党内に有力な支持者(派閥)がいない首相ほど、国民に訴えるような大胆な政策を実行していたりして、まぁ、それと同じなのかな~。


しかし、こうも激しい権力闘争をした結果として、「汚職のない共産党に生まれ変わりました!」なんてことがあるわけもなく。

庶民的とされていた、前の温家宝氏まで、

中国の温家宝首相一族が巨額蓄財、総額27億ドル以上=報道

という、有り様でして。
(これも、どこまで本当か分かりませんが、その後の、
NYタイムズ紙に中国から「ハッカー攻撃」 蓄財報道影響か
という報復があったことからすると、まぁ、数字はともかく、多かれ少なかれなんでしょうな)


10年後の世代交代の際に、今回粛清された派閥から、相当な巻き返しがあるのではないかと思ってしまいます。

牛李の党争 wiki
新法・旧法の争い


前の胡錦濤氏は、大人しかったなぁ~と遠い目をしてしまうくらい、習近平氏がトップに就いて以降、近隣諸国との軋轢が絶えませんな。

経済大国となり自信をつけた、という面は否定出来ないのですが、逆に言うと、強く出なくては内に示しがつかない証拠にも思えたり。


習近平氏、10年持つのか。
持ったとして、中国、どうなっているんだろうな・・・・・。

漫画「シドニアの騎士」一巻から三巻まで読了


メタルギアソリッドの小島監督が、「シドニアの騎士」絶賛、なんて記事を読んで、「そうか」と、ちょっと読んでみました。

なるほど、小島監督が好きそうな、骨太な作品。


変に読者に媚びてなくて、作者の「SFですけど、なにか?」というスタンスが、がっつり伝わってきます。


・萌えがない
女の子も可愛らしいけど、無駄にオッパイが大きかったり(大きい子も出てくるけど)、パンツがしょっちゅう見えたり、妙に薄着だったり、身体のラインがあらわになるような制服を着ていたり、・・・・・なんてことはない。

・メカフェチがない
二足歩行ロボットに乗って戦うんだけど、これが、直ぐに壊れる。突然、目が光って、隠された能力が解放されたりして「なにー!」となることもなく、バッテリーがないのに唐突に暴走したりなんてこともない。地味に戦い、地味にやられていく。

・共感タイプの主人ではない
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」とか、「親父にもぶたれたことないのに」とか、そんな青少年の叫びがあるわけでもなく、淡々とした主人公。(と言っても、冷血漢ではないので適当に悩むのだが)

・世界の問題を抱え込まない
虐殺器官なんかは、911後のアメリカへの危機感が背景にあるSFだけど、そういう大上段な主張はない。(作者が意図しないでも、時代の雰囲気が作品に影響することはありますので、話が進むと、また変わってくるのかもしれませんが)

・バンバン人が死ぬ
容赦ななく、あっさりと人が死ぬ。

・説明が少ない
おそらくは、作者の中では、ガッツリと設定があるのだろうけど、作品では、なかなか開示してくれない。
ここらへんが、不親切と思うこともあるけど、「どういう秘密が隠されているんだろう?」という物語の世界に引っ張り込む作用も生んでいます。


こんな感じで、よく編集者が許したな、と感心。
(新人の作家、「こういう風に、かっこよくやりたい!」と訴えたら、「寝言は寝て言え」と編集者に返されるに違いない。)


ストーリーの骨格は、エヴァとマクロスの合体、という感じ。

謎の生命体に攻撃される人類というのは、エヴァの使徒っぽいし(また、そいつらが人類とコンタクトを取りたがっている、という感じも)、人間が暮らす巨大な宇宙船というのはマクロスっぽい。
SFとかアニメに詳しい人からすると、まぁ、もっと、いろいろな影響を見つけることは出来るんだろうけど。

でも、既存の名作の影響下にありつつも、「パクった?」とは思わせるようなことはなく、「シドニアの騎士」ならではの、独特の世界観を、過剰に説明することなく、うまーく構築しております。


アニメの出来もよろしいようなので、この物語が動いてるシーンも見たくなります。


シドニアの騎士(1)
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2014年7月28日月曜日

久保ミツロウ「アゲイン!!」の感想



最近、完結した久保ミツロウさんの「アゲイン!!」。
(東京ではドラマをやっているようですが、こっちは田舎なので・・・・・。「アオイホノオ」も、なんだよね・・・)

週刊連載で途中まで追っていたんですが、「マガジン」を買わなくなってので、つい先日、単行本にて最後まで読了。


「週刊連載って、難しいね」と、改めて思う。(月刊誌なら簡単というわけではないですが)


週一で物語を一つつくって、その一話だけでもストーリーに山谷がないといけない。

で、単行本で読むと、その一冊でも起伏が必要。

さらに、単行本が何冊か集まって、中くらいの「○○編」が出来上がり、そこにも波瀾万丈が求められ。

最終的には、物語全体にも大きな起承転結がないと、評価されない・・・・・。


で、こんなふうに器用に物語がつくれて、当たり前。

さらに画力が求められるわけでして。


さいとう・たかを氏が、「絵も書けて、ストーリーもつくれるなんて、天才にしか出来ない。だから、自分は早い内から、プロデューサー業に専念した」てなことを、おっしゃっているけど、まぁその通りだね。(「ゴルゴ13」を筆頭に、数多のヒット作をつくるさいとう・たかを氏も、やはり余人ではまった及ばない凄腕だけど)


久保ミツロウさんの作品は、「3.3.7ビョーシ!!」も、「トッキュー!!」も、面白かったけどね。(「トッキュー!!」は原作つきだけど。今気がついたけど、全部、感嘆符が二つ、ついているのね)

でも、ちょっと中だるみがあったな、というのが正直な感想。


だから、「モテキ」あたりは、
「えぇ、四巻で終わるの? どうして?」
という物足りない感じがしたけど、物語としては、すっきり描き切った感があります。(他に、外伝、というか、スピンオフが、あるけどね)


で、最新作の「アゲイン!!」だけど、「演劇編、要るか?」と思ってしまった。(アマゾンのレビューを見ると、多くの人も同意見のようでして)

無理に付け足したような印象が、どうしても拭えないなー。


まぁ、絵も綺麗で(久保ミツロウ氏の中には童貞男子が住み着いているらしく、妙なエロさがあるよね)、ギャグも冴えて、キャラも生き生きしているから、スピンオフとして見れば、十分に面白いんだけね。

でも、やっぱり、全体として見渡すと、蛇足というか、引き伸ばしというか。


結局、この「アゲイン!!」って、作者の意図は違うかもしれないけど、「超ネガティブ主人公の今村金一郎(応援団なんか嫌い)」と、「スーパー前向きヒロインの宇佐美良子(応援団大好き)」の、ラブコメなんだよね。

この二人のやり取りが面白いのであって、演劇編は、ヒロインであるところの宇佐美の影が薄くて。(演劇編のヒロインである花高も、いい味が出てるけど)


じゃ、ラブコメ漫画王道の、延々と「くっつくのかな? くっつかないのかな?」と引っ張るのも手なんだけど、この物語は、今村と宇佐美の成長も描いているわけで、そうすると、ある程度物語が進んでしまうと、二人の関係性に答えを出さなくてはいけなくなってしまうわけでして。

で、途中から、読んでいる方としては、「今村、前の話で、十分ポジティブになったじゃん。なんで、まだ悩むの?」と疑問に思ってしまうし、「宇佐美も、もう、あれだけ今村に手伝ってもらったのだから、いい加減、今村が好きだってことで、いいんじゃないの?」と訝ってしまう。


で、まぁ、ネタバレ。

最終的には、次期団長の椅子を賭けて、仲間同士の応援対決になるんだけど・・・・・・・、唐突に主人公の今村が死んでしまう。(ここらへんの強引さは、打ち切られたことが原因なのかな?)

で、皮肉にも、今村の死を契機にして、みなが、いい感じの人生を歩んでいることを、幽霊になった今村は見聞きしてしまう。

でも、そんな中で、ヒロインである宇佐美は、「今村はどこかでアゲインしている」と勝手に信じこんで探している、ということを知ってしまう。


女にそこまでされてしまい、で、どうする、今村!

・・・・・・どこからともなく聞こえてきた宇佐美の応援の声を聞いて、幽霊になった今村は、元の世界に戻るという、少々漫画的な無理矢理さ。


が、戻った直後の今村のぶっ壊れ具合は、久保ミツロウ氏の本領発揮で、感動というよりはゲラゲラになっておりまして、いくら再会したのが嬉しいとは言え、衆人環視の中で、ヒロインの宇佐美を押し倒すのは、そりゃいけんでしょ、でも、あの石頭の宇佐美も満更じゃなさそうと笑わせてもらったのも束の間、直ぐに、他の女とキスするし。


でも、また、いつもの日常に戻っていくんだけど、「不満ばっかり言っても始まらないし。どんなにダメ人間、ダメな状況でも、今の自分を、どうにかこうにか誤魔化してでも肯定して、コツコツやっていくしかないよね」というオチ。

それが、「努力したら、夢はかなう」と言った、無責任な自己啓発ではないあたりが、まぁ、久保ミツロウさんらしいですな。


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2014年7月26日土曜日

『惡の華』 第二巻 の感想。


一巻に続いて、二巻を見終わりました。
(■『惡の華』 第一巻 の感想。)


ストーリーとしては、仲村が給食費泥棒と濡衣を着せられ、それに反論した主人公の春日がクラスで浮くけど、ヒロインの佐伯には好評価を得る。
そんで、春日と佐伯はデートという流れになるけど、仲村がちょっとした悪巧みを計画する、で二巻は終わり(第四話まで)。


漫画版は全部読み終えているので、「そうか、こんな感じだったか」と、反芻しているような感じで見ております。


春日と佐伯がうまくいきそうになって、仲村が悪戯を仕掛けるのは、嫉妬のように見えるけど、仲村本人は否定。

どうなのかな? マンガを読んでいたときは、仲村が否定したので、「違うのか・・・・?」と思ったけど、こうして全て終わってから見渡してみると、やっぱり嫉妬だったような気もする。


クラスのアイドル的な存在である佐伯は、顔よし、頭よし、性格よしで、「秩序」の象徴。

それに対して、仲村は、頭は良いのか悪いのか分からないけど、テストを白紙で提出するような人間。教師、同級生問わず、臆することなく罵詈雑言を吐くような性格でして、難あり。顔は、マンガでは、それなりに可愛らしく描かれていたけど、アニメでは、微妙な感じ。世間に馴染めない、反秩序、つまりは「混沌」の象徴。


で、仲村にとっては、ようやく手に入れた同志、手下、奴隷であるはずの変態(混沌)の春日が、佐伯に近づいていく。

それに対して、介入するのは、「嫉妬」なのか?

それとも、春日をより「変態」に陥れる(つまりは、より深い連帯を手に入れる)ための好機なのか?


どっちなのかな?
どっちもか?


後半(中学生編)で、春日と佐伯とセックスしたことに対しては、ショックを受けていたことからすると(ただし、これは佐伯からの情報)、やはり「嫉妬」面が強いかな? と思ってしまうけど。


なんで、「嫉妬」かどうかにこだわるのかと言いますと、結局、これが中学生編のラストで春日を突き飛ばした謎と、高校生編のあの意味深な仲村の表情につながっていくからなんですが、やっぱり、こうして見直してみても、なんとも結論が出ないな・・・・・。


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