韓国映画の「アシュラ」も面白かったので、「コクソン」も見てきました。
人口三万人くらいの、「村」ではないが、「町」とも呼び難い過疎が始まっている鄙びた韓国の地方が舞台で、場面場面の情景は、極東の日本と似ているけど、やっぱりちょっと違う。
そんな場所で、次々と起きる不可解な事故や殺人。
主人公の警察官は、その異常さを不気味に思いつつも、偶然だと割り切っていたが、奇妙な初老の日本人の噂を聞いて、徐々に、彼の仕業ではないかと怪しむようになる・・・・・・。
そんな感じのストーリー。
で、ネタバレ。
二転三転するのだけれども、結局、國村隼さんが演じる日本人は悪魔でした、というオチ。
まぁ、日本人の役者が日本人という設定で演じているのだが、なにか「日本人的なモノ」を象徴しているようなシーンもなく、あくまでも、「よそ者」として描かれているに過ぎないし、製作者としても政治的な意図はないのかもしれないが、どうしても日韓の現況を鑑みるに、なんだか深読みしてしまいたくなるのは詮無いこと。
それは、さて置き。
終始ダレることなく、ポンポンとストーリーが進んで、まったく退屈することなく見ることが出来る映画ではあったが、しかし、終わってみると、「うん?」と思うのは、祈祷師対決のシーン。
主人公側だと思われていた祈祷師は、最後の最後で「悪魔の手下でした」というオチだったが、では、あの対決シーンで、國村隼さんが演じる人間の皮をかぶった悪魔は、誰に追い詰められていたの?
また、主人公の娘にしても、誰に苦しめられていたの?
娘には、悪魔に敵対する存在(天使?)が取り憑いていた、ということなの?
ここらへん、なんだか良く分からなかったなぁ・・・・・。
まぁ「何度も観てね!」ということなんだろう。
もう一つ気になったのは、主人公が相棒と一緒に踏み込むシーンで、これまでの被害者の写真を発見してしまうのだが・・・・・、普通に考えれば、あれで事件解決じゃね? と思ったのは、僕だけ?
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