2016年2月12日金曜日

茜田千「さらば、佳き日1」感想



あらすじ。

アパートに引っ越してきた若いカップル。

一見、普通に見えるが、言動の端々から察するに、なにか秘密を隠しているよう。どうも、ぎこちない。

話が進んでいくと、二人は実の兄妹であることが読者にも分かる。

彼らは、血がつながっているにもかかわらず、恋人でもあった・・・・・。


梗概だけですと、エロ漫画? エロゲー? とも思われてしまいそうですが、表紙のように、絵は見易く、さわやか。

で、仮に、プラトニックな関係を維持しているなら、重度のシスコン・ブラコンで「まっ、いいっか!」と誤魔化せるのだろうが、もうエッチはしているご様子。


うーむ。

肉体関係をもった兄妹に対して、読者に同情心を抱かせるような展開と、美しいビジュアル。

愛し合っている二人を阻むものとして、社会の近親姦タブーを描いているわけでして。

背徳ですら、物語を盛り上げる核に添えてしまう日本漫画・サブカルの懐の広さというか、いい加減というか、貪欲というか。

日本人は未来に生きてんな」と、日本人の自分でも言いたくなってしまうね。


さらば、佳き日1<さらば、佳き日> (it COMICS)
by カエレバ

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