2015年6月15日月曜日

山本直樹×浅野いにお「対談 マンガって、めんどくさい」


どうやら、電子書籍にて限定的に売っている山本直樹さんと浅野いにおさんの対談。

amazon(キンドル)でも売ってないようです。

どっかの雑誌に掲載されたものを、こうして売っているのかな?

「紙にするほど厚いわけではないけど、無料で配信するのも、なんだかなー」というものには、電書で配信は、ちょうど良いのかねー。

浅野いにお「うみべの女の子」
浅野いにお「ソラニン」

浅野いにおさんは、今年になって初めて読んだのですが、すっかりファンになってしまいました。


で、山本直樹さんは、・・・・・・・・森山塔さんの作品は、けっこう読んだな。(良い子は読んではいけないタイプのマンガです)

山本直樹さん名義では、初期の「はっぱ64」「極めてかもしだ」は読んでいるか。

この二作は、1980年代的なけっこうベタな作品。



それから、スピリッツに連載していた「僕らはみんな生きている」。

原作者がいるんだけど、すっかり山本直樹さんの色が出ていて、面白かった。

個人的には、映画よりも面白かったと思うけど。

ただ絶版なようで、残念です。(それこそ、電書で出して欲しいけど、権利関係が複雑なのかな?)


そして「ありがとう」。
暴力とエロと家族愛という、カオスな作品でしたが、これも面白かったです。


そんな二人の対談ということで、読んでみました。

対談形式なので読み易いし、そんなに分量はないので、直ぐに読み終わります。


「今、ラジオがアツい!」とか、「PCでの作画のお話」、「尻派か、胸派か」「音楽について」、・・・・・型にはまらず自由に語り合っております。(逆に言うと、一本筋が通っているわけではなく、散漫)


一番おもしろかったのは、両者のデビューの経緯かな?

二人とも、余人では書けないような物語を構築するタイプ。
両者ともに、アシスタント経験がなく(正確には少ない)、デビューしている。

まぁ、ある意味、天才だよね。

で、浅野いにおさんは17才でデビューだから、スゲーな。
でも、当初はギャグ漫画から出発だと言うから、その後、どう転ぶのか、分からんもんだ。


山本直樹さんは、エロ漫画出身。

エロ漫画からメジャー漫画誌で活躍する作家さんも多いですが、多かれ少なかれ、「絵」(「萌え」とか、「裸」)が売りだったりします。

しかし、山本直樹さんの場合は、「絵」だけではなく、殺伐とした、過激で、インモラルな世界観をも、ちゃんと「エロ漫画」から引き継いでおります。


「すげぇ~深いことを語り合っている」というわけではないですが、サクッと読める対談でした。

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