映画館で見た予告編で、ナタリー・ポートマンの「ブラック・スワン」みたいな作品かな? と勝手な予測でもって見てきた「ネオン・デーモン」。
・・・・・結果、全然違いました。
だって、この予告編からすると、「一人の少女が、ショービジネス界での成功の代償として、徐々に精神の平衡感覚を失っていく」という物語を想定してしまうじゃん。
で、どんな物語かと言いますと・・・・・・。
一言で表現するのが難しいと言うか、とっ散らかっていると言うか(さんざん意味深なことを、登場人物たちに発言させておいて、結局、意味はあったの? うーむ)。
正直、ラストシーンで、「あぁ、これ、ホラーをしたかったのか」と思ってしまったよ。
確かに、最後から逆算すると、「ホラー映画」になるのは分かるが、正直、分かり易い「恐い要素」が散りばめられているような映画ではなくて、始終、「不気味な」「しっくりこない」シーンの連続。
その積み重ねが、衝撃的なラストの裏付けになる・・・・・・・とは言えんなぁ。
以下、ネタバレ。
主人公に惚れ込んだメイクは、結局、彼女から排除されてしまう。(主人公は、メイクの女性を排除しておきながら、彼女の元から逃げないのは、なんで? 他に行く場所がないから?)
「美」を妬んだ「モデル」と共謀し、その腹いせに、主人公の少女を食べてしまうんだが・・・・・・、うーん、なんで? 黒魔術に魅せられているとか、そんな伏線あった?
「思いも寄らない急転直下のセンセーショナルなラストシーンをつくってやろう」という力みが見え見えで、もう、逆に白けてしまった。
場面場面の色使いは巧みで、登場人物たちから消し去られた「人間臭さ」とか、こういう映画が好きな人は好きなんだろうけど、自分には、ちょっと無理でした。
良いところとしては、・・・・・・エル・ファニングが、可愛かったです。
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