市川崑監督の横溝正史シリーズは、全部見ているのですが、その他は、見たり見ていなかったり。
(古谷一行さんですと、何と言っても「金田一耕助の冒険」ですね・・・・・)
鹿賀丈史さんが出ているバージョンもあるんだと、今回見てみた「悪霊島」。
まぁ、いつものヤツでして、「同じ顔を持った二人の人物によって引き起こされるトリック」です。
他にも、「歴史の怨念」「過去の愛憎が起因」「女性の情念からの殺人」・・・・・・、横溝正史作品ですなー。
以下、ネタバレです。
原作未読なので、なんとも言えないのですが、結局、主人公は、この島の人間とは無関係でした、ということ?
その割には、オープニングからの仰々しいセリフは、なんともだね。
まぁ20代半ばに訪れた町で、大量殺人事件に鉢合わせたのでは、そりゃ、忘れ得ない思い出になるだろうけど。
後、冒頭で大吉のおみくじが出てきてたけど、あれって、なに?
なんかの伏線かと思っていたけど、結局、なんでもなかったの?
そして、最初に殺された産婆さんの犯人って?
犯人の岩下志麻さんは、二重人格者で、片方が出てくると、淫乱になって人を殺してしまうということだったけど、旦那は、よく今まで生きてこれたよな。
まぁ、ある程度強引なのは毎度だけど、今作は、さらに、うまく処理できていなかったように感じられたなぁ・・・・・。(原作アリの推理映画が、ストーリーを消化することに費やされてしまうのは、よくあることだけど)
そして市川崑監督作品に比べると、はったりが足りないなー。
その代わりに、一人の男が青春時代を振り返っているという体裁にすることで、市川崑監督とは違うテイストにしたかったのだろうけども。
・・・・・・うーん、「で?」という感じで、活かされているとも思えず。(そもそも、怨念渦巻く殺人事件と過去への郷愁を混ぜるのは、やはり無理があるような)
岩下志麻さんは、当時40才かな?
その妖艶さだけは、まぁ、すごかったなぁ・・・・・・。
悪霊島 [DVD] | ||||
|
0 件のコメント:
コメントを投稿