「四月は君の嘘」の6巻から9巻の感想。
これまでの簡単な梗概。
傷ついた天才ピアニスト・有馬の前に、唐突にあらわれた、バイオリニストの宮園かをり。
彼女の強引な誘いで、再び人前でピアノを弾く機会を得て、自分の道を再確認した有馬。
再びピアニストとして生きる覚悟をして、次のコンサートで、かをりの伴奏をすることを約束する。
という感じ。
で、前々から、バリ3で死亡フラグが立っているヒロインのかをりだけど、もう、基地局から有線で直でつないでいる感じ。
あぁ、こりゃ死ぬね。確実に。
主人公の傷心の理由が母を亡くしたことで、それを「かをり」に癒してもらったけど、今度は「かをり」を失うことになりそうです。
その死に直面して、主人公が、どう乗り越えていくのかが、今後の見所ですなー。
一応、幼なじみの椿の他にも、ライバル相座の妹が登場して、彼女たちにフォローされていくのかな? という感じはするけど。
しかし、不覚だったのは、これって、三田誠広さんの「いちご同盟」が、下敷きになっているのね。
「四月は君の嘘」の作者自身が、作品の中に、「いちご同盟」を登場させてくれたから、ようやく気がついたよ。(パクったと言われたくないから、作品に登場させたのかな? と、邪推)
ピアニストの主人公、病弱な少女、スポーツマンの友人等など、設定はけっこう、かぶっているもんね。
三田誠広さんは好きで、昔はよく読んでいたんだけど。
漫画に登場するまで、まったく気が付かなかった。不覚。
それだけ漫画にも独自性があるんだ!、などと言っても、自らの迂闊さに対する弁明に過ぎない・・・・。
うろ覚えだけど、「いちご同盟」では、ヒロインが死んで、それを機会に主人公が人生を見詰め直して終わり、という流れだったはず。
で、最後は、けっこうアッサリしていたような。
「四月は君の嘘」の場合は、ヒロインが死んでからが、また紆余曲折あるのかな、と予想。
で、アニメ化になるようですが、どこらへんまで、やるつもりなんだろう?
なんとなく、単行本の五巻、主人公が母親の呪縛から逃れるあたりまでだと思うけど。
でも、そこで終わってしまうと、ヒロインの病弱の伏線が「?」に、なっちゃうんだよね。
かと言って、勝手なラスト(原作には無関係に、ヒロインを殺してしまう)のも、なんですしねー。
なんとなく、あの明石家さんまさんすらも知っていた、泣けるアニメ「あの花」ブームの再来を狙っているような気がするけど。
でも、五巻までで終わってしまうと、ヒロインの「かをり」と主人公の一緒の演奏シーンをピークに持ってこれるけど、物語としては、ちょいっと中途半端なんだよね。
どうするんですかね?(最初から「二期」を射程に入れているから、多少、尻切れトンボでも、それはそれで、製作者側としては問題ないのかもしれないけど)
過去の感想。
■新川直司「四月は君の嘘」を、1巻から5巻までの感想
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