2014年8月18日月曜日

新川直司「四月は君の嘘」を、6巻から9巻までの感想



「四月は君の嘘」の6巻から9巻の感想。


これまでの簡単な梗概。

傷ついた天才ピアニスト・有馬の前に、唐突にあらわれた、バイオリニストの宮園かをり。

彼女の強引な誘いで、再び人前でピアノを弾く機会を得て、自分の道を再確認した有馬。
再びピアニストとして生きる覚悟をして、次のコンサートで、かをりの伴奏をすることを約束する。


という感じ。

で、前々から、バリ3で死亡フラグが立っているヒロインのかをりだけど、もう、基地局から有線で直でつないでいる感じ。

あぁ、こりゃ死ぬね。確実に。


主人公の傷心の理由が母を亡くしたことで、それを「かをり」に癒してもらったけど、今度は「かをり」を失うことになりそうです。

その死に直面して、主人公が、どう乗り越えていくのかが、今後の見所ですなー。

一応、幼なじみの椿の他にも、ライバル相座の妹が登場して、彼女たちにフォローされていくのかな? という感じはするけど。


しかし、不覚だったのは、これって、三田誠広さんの「いちご同盟」が、下敷きになっているのね。
「四月は君の嘘」の作者自身が、作品の中に、「いちご同盟」を登場させてくれたから、ようやく気がついたよ。(パクったと言われたくないから、作品に登場させたのかな? と、邪推)

ピアニストの主人公、病弱な少女、スポーツマンの友人等など、設定はけっこう、かぶっているもんね。

三田誠広さんは好きで、昔はよく読んでいたんだけど。
漫画に登場するまで、まったく気が付かなかった。不覚。

それだけ漫画にも独自性があるんだ!、などと言っても、自らの迂闊さに対する弁明に過ぎない・・・・。


うろ覚えだけど、「いちご同盟」では、ヒロインが死んで、それを機会に主人公が人生を見詰め直して終わり、という流れだったはず。
で、最後は、けっこうアッサリしていたような。

「四月は君の嘘」の場合は、ヒロインが死んでからが、また紆余曲折あるのかな、と予想。


で、アニメ化になるようですが、どこらへんまで、やるつもりなんだろう?

なんとなく、単行本の五巻、主人公が母親の呪縛から逃れるあたりまでだと思うけど。

でも、そこで終わってしまうと、ヒロインの病弱の伏線が「?」に、なっちゃうんだよね。

かと言って、勝手なラスト(原作には無関係に、ヒロインを殺してしまう)のも、なんですしねー。


なんとなく、あの明石家さんまさんすらも知っていた、泣けるアニメ「あの花」ブームの再来を狙っているような気がするけど。

でも、五巻までで終わってしまうと、ヒロインの「かをり」と主人公の一緒の演奏シーンをピークに持ってこれるけど、物語としては、ちょいっと中途半端なんだよね。


どうするんですかね?(最初から「二期」を射程に入れているから、多少、尻切れトンボでも、それはそれで、製作者側としては問題ないのかもしれないけど)


過去の感想。
新川直司「四月は君の嘘」を、1巻から5巻までの感想


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